さあぱなちさんが飽きるまで続くであろうこのシリーズ第二弾でございます。
まる親で作ってみた
ぐろぐろな表現は超少ないけど一応あります。
もしかしたら誤字脱字だらけかもしれんので教えてください。
内容が薄い前回よりも更に薄いです。
リトが社畜です。
まる親は不滅…っ
また人名で呼んでます。
ではどぞです
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『どちらかが死なないと出られない部屋』
「…えー…と?」
「な、なんだしここー!」
俺たちはほぼ同時に目が覚めた。見知らぬ白い空間に二人、置いてかれたみたいに。
どちらかが死なないと出られない…
「え、ちょっ、出口は!?」
フェリクスは部屋の中の捜索を始めた。
「えー待ってよー」
「おまっ、もうちょい焦れし…」
「だって死んだら出られるんでしょ?フェリクス出なよ。俺ここで死ぬから」
「な、なななな、なんでそんなこと言うんよおおお…っ!」
「だって生きるの辛いんだもん…」
ただでさえ国として生きるのだって辛いのに、イヴァンさんのあのパワハラと普段の社畜っぷりも追加なんてどんな地獄だよ。
フェリクスと別れるのはすごく嫌だけど、次に期待して。
「そんなん…ぜっっったいにだめだし…」
「えぇ」
「悲しくないん?別れるの」
「そりゃ悲しいさ。でも、どうせどっちかは─」
「俺は嫌だし!だって、だって…じゃあ今までのは何だったんよ…戦i争頑張って耐えてきたじゃん…!分割されても…二人で…っ」
いつぶりだろうか。フェリクスが涙を流したのは。
「ここで死んでもいいん!?こんなとこで…死んで…これからだろーが…戦i争終わって…また新しい国づくり…これ、から…」
そんな顔するなよ。俺が悪いみたいじゃないか。
「ごめ…ごめんね…命のこと軽く考えすぎてた」
「ほんとだし。お前が死んだら俺が生きていけなくなる。」
「…あは、そうだね。」
そうだ。俺がいなくなったらフェリクスは…
「…ねえ、だからといってフェリクスが死ぬとかはやめてよ?そしたら俺が生きられなくなっちゃう」
「…でも、じゃあどうやってここから出るん?」
…カチッカチッカチッ
「え、なん、この音」
『29:57』
うわ……これが0になったら爆発するみたいな?あは、流石にないか。
「あれ、なんか壁に刻まれて…」
『死ぬ事ができなければ、どちらとも死にます。』
…やっぱほんとに爆発するかも。
「うそっ時間制限付きだったん!?聞いてないしー!」
「誰も言ってないからね…じゃない。どうしよっか…あと30分…」
「…じゃんけん?」
「フェリクスの方が命甘くみすぎだよっ!!」
命懸けのじゃんけんなんてしたくないよ!
「えーじゃあどうするんよぉ…」
「……」
「戦わない?」
「…?」
「ほら、今まで喧嘩とかはあるけどさ、ガチで戦うとか、なかったでしょ?だから今ここでやらない?」
「…くすっ」
「な、なんで笑うのさ!」
「なんか、リトらしいな!」
泣いたり笑ったり、忙しいやつだなぁ。
「んじゃ、フェリクスルール発動っ!お前の陣地ここまでで、それ以外俺の陣地な!」
「えぇっ!?そんな、3分の2フェリクスの陣地じゃないかー!」
「へへーん、なーに言ってんのー?これくらいは普通だしー」
「えー…じゃ、こっちもトーリスルール発動しちゃうからね?」
「ふふっ、望むところだし!」
どっちが勝ってもどっちが負けても文句なしの勝負。最後くらい、お互いぶつけないと。
いつの間に部屋に置いてあった剣と盾を持ち、俺たちの最初で最後の決闘が、幕を上げた。
「正々堂々とやるんよ?」
「もちろん。本気でかからなかったら即敗北だからね。」
「分かっとるよ。じゃ、決闘、」
「開始っ!!」
カチッ…
カチッ…
ぼんやりとした頭で時計を見る。
『4:15』
どうやら20分は戦っていたようだ。
剣のぶつかる音、体を刺す音、血の飛び散る音、あの時を思い出す。あの時程では無いけれど、激しい戦いだった。と思う。多分。
だって、それで結局─
「まさかどっちも残るとはねー…」
「俺たちの生存力どんだけだし…」
「…時間ないし、もう待ってよっか」
「ん。」
『3:52』
「お前のあの顔、久しぶりに見たなぁ」
「戦ってないしなー。ちょい鈍ってたかもしれん。なートーリス、死後の世界行ったら何したい?」
「え?うーん……」
「早く決めないと時間無くなっちゃうしー!」
「そ、そんな…っ、う、うーん…死後の世界…んむむ…」
「俺はねー、また二人で農業したいんよー」
「あー…道具は向こうにあるかな?」
「今から取ってきたら?」
「ちょっ、無茶言わないでよ!」
「冗談だしー」
懐かしい。あの時は悩みとかほぼ無かったな…フェリクスと二人、いや、もっといたけど、農業して、フェリクスが水かけてきて…あの後は水遊びになっちゃったんだっけ。
あの頃にはもう、戻れないのかぁ。
ぽろぽろ…
「ちょっwお前今更泣くなしーw」
「ぐすっ…ううぅ…っ…」
涙が止まらない。そういえば俺も泣くのは久しぶりだ。
「大丈夫だし!この後は絶対楽しいことあるから!てか俺が楽しくしてやるしっ!」
「…ふぇーりぃ…っ」
俺はあの頃の呼び名で彼を呼ぶ。
「リト…」
名前を呼んだ瞬間胸が熱くなった。なんだこれよく分からない。
「手繋いでれば向こうでも離れないよな」
ぎゅ…っ
「ぁ…」
フェリクスの手は温かい。こんな温もりに触れることなんかここ最近なかったから、安心とか感動とか、色んな感情が込み上げてきてますます涙は溢れる。
「もー泣くなってー!おーよしよしー、いい子いい子だしーw」
「もぉ…っ、るさいなぁ…ふふ…っ」
泣いて笑って忙しいのは、俺も同じみたいだ。
『1:30』
「どうやって死ぬんだろうね」
「さぁな。」
「なるべく苦しくないのがいいな…」
「色々耐えてきたお前ならなんでもいけそうなんよ…」
「えっ?うーん…溺死は一番嫌だな…火あぶりも…怖いし…」
「流石に溺死は逃れたいし。あーでも、溺れてるリト見るのはちょっとおもろいかもしれんw」
「ひ、酷い…!」
こんな話をしているうちに、俺たちの時間は1分を切った。
「最後にお願いしておこうぜ。」
「お願い?」
「そー。神に」
「あー」
「目ぇ閉じて、三回?」
「それ流れ星じゃない?」
「えっ、まぁなんでもよくね?」
「う、うん、」
俺は目を閉じる。
次目を開けるところは畑で、フェリクスと二人で仲良く暮らせますように。
…次目を開けるところは畑で、フェリクスと二人で仲良く暮らせますように。
…一応…次目を開けるところは畑で、フェリクスと二人で仲良く暮らせますように…
三回は唱えたし、大丈夫だよね。
どんな殺され方するんだろ。ちょっと怖いけど、フェリクスが隣にいるし、安心できるかな。
『ピーーーー』
部屋中に鳴り響く機械音。時間がきたみたいだ。
すーーーー…
空気が排出される音と異臭がする。なるほど、毒ガスか。
俺はそのガスを吸った。早々に息が苦しくなる。体が重い。
フェリクスも同じだ。少しだけど、荒い息遣いが聞こえる。
呼吸が浅くなる。頭が痛い。きがとおく…なって……
またあのはたけでね。ばいばい、またね。
東ヨーロッパにある海と見間違えるほどの巨大な湖。
調べた痕跡がないので断言しきれないが、その湖の深さは計り知れないだろう。
誰もが好奇心をもち、湖の周辺へ足を運ぶが、中を調べるものは一人たりともいない。
理由は何故なのだろうか─
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何故なのだろうか─じゃねえよ知らねえよ。
また最後謎くなった。
まる親は不滅なんだって!!!おっ!!(?)
こんなノリで書いたような謎話を最後まで読んでくださり本当にありがとうございます…
次はどのコンビでやりましょか…
ではばいなのです
コメント
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前言ってたトーナメント表の紙を失くしてしまいました……(泣)取り敢えずまる親尊いです。ありがとうございます。