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(四季映姫)「2人ともいいのですね?」
(真一郎)「はい」
(紗代子)「ええ」
(四季映姫)「2人が生まれ変わることは出来ますが、一つだけ出来ないことがあります。」
(四季映姫)「それは記憶。」
(四季映姫)「どちらかは1人だけで前世の記憶を消す必要がある。どちらにしますか?」
(紗代子)「……」
(真一郎)「……」
そりゃ、答えはもうあるわ。
(紗代子)「私がやるわ」
(紗代子)「私が前世の記憶を持って」
(紗代子)「生まれ変わるわ。」
(四季映姫)「真一郎、いいのですか?」
(真一郎)「……」
(真一郎)「俺はそれでいい。」
(真一郎)「もう一度見つけてくれるなら」
(真一郎)「何年経っても待ってるよ。」
(四季映姫)「分かりました。」
(四季映姫)「今から、生まれ変わります」
(四季映姫)「博麗紗代子、真一郎」
(四季映姫)「輪廻転生にすることを命ずる」
(真一郎)「紗代子」
(紗代子)「ん?」
(真一郎)「一緒に生まれ変わろう。」
(真一郎)「また会いに来てね」
(紗代子)「ええ、生まれ変わっても会いに行くわ。何年経っても、あなたに。」
(四季映姫)「輪廻転生。」
(西行寺幽々子)「……行ったわね。」
(四季映姫)「……あの2人は巡り会えます」
(西行寺幽々子)「……ええ、きっとね」
(四季映姫)「……」
(四季映姫)「人間って不思議なものね」
(西行寺幽々子)「私もそう思うわ」
長い時間で生き続けたこの命を
ついに終わりに告げた。
次の新たな時代で生まれるこの命で
あの子たちを守る。
もう二度と死なせたくない。
そして、真一郎とともに
この時代で共に笑い、泣き、歩む。
それが私の新たな役目。