目黒は、向井をソファに押し倒して覆い被さる。

至るところにキスをする。

甘い声を出し目黒に抱きつく向井。

気持ちいいのだろう、腰も揺れている。

しかし、向井は目黒を押し退けた。

向井ー堪忍して、ここまでにして？

目黒ーどうしたの？

向井ー変わりそうで怖い。

目黒ー何が変わる？

向井ー俺が変わる。

目黒ーダメなの？

向井ー怖い、変わって行くの怖い。

目黒ー泣かないで、ここまでにしよう。

向井ーんっ・・んっ・・ごめんな。

目黒は優しく抱きしめてキスをする。

これ以上は向井が可哀想だ。

今はちょっと進んだしよしとしよう。

向井ー人肌って温かいんやな。

目黒ー気持ちいいでしょう？

向井ーん、もっと強う抱いて。

目黒ーこう？

向井ー次はもっと頑張るから、ごめんな。

目黒ー無理しないで。

向井ーずっと待たせとんのやろ？

目黒ー無理やりはしたくないから。

向井ーめめのそういうとこ好き。

目黒ー康二からキスして？

向井ーんっ・・。

目黒ーん・・もっと。

向井ーあかん、身体が熱うなる。

急いで服を着る。

目黒にも、服を着せる。

だが、向井ほ気が付いてないのか。

ずっと目黒の膝の上に座っている。

向井なりの甘え方だ。

目黒の頭を胸に押し付け、ホッと息を吐く。

目黒ー次は泣いても進むよ？

向井ー怖い。

目黒ー気持ちいい事しかしないから。

向井ーホンマ？

目黒ーん。

向井ーけど、恥ずかしいんやろ？

目黒ー大丈夫。俺も一緒だから。

向井ー気持ちええ事だけ？

目黒ーうん。

向井ーなら、頑張る。

今回はほんの少し進んだ。

ゆっくりにもほどがある。

でも、向井も頑張っているのだ。

国宝級イケメンと恋愛って大変だと痛感している。

チラリと見たけど、顔だけじゃなくて身体も国宝級だ。

頑張れ俺と思いながら、目黒とキスをする。

目黒ー次は泣いても待たないよ？

向井は目黒の言葉を思い出す。

痛い事はしないと言っていた。

向井はカメラを取り出した。

楽屋の皆んなを撮っている。

目黒が、渡辺とラウールと喋っている。

特に渡辺とのツーショットは絵になる。

2人とも綺麗なのだ。

向井ー俺よりお似合いやんか。

それでも、目黒は向井を選んでくれた。

渡辺は1番気の合う友達だそうだ。

そこに恋愛は存在しないと言われて泣いた経験がある。

でも、自分に自信が持てない。

恥ずかしいところを見られると考えただけで、会いに行けない。

また３か月が過ぎた。

渡辺が声を掛けてきた。

渡辺ー康二、会いに行かないのか？

向井ーめめが何か言うてた？

渡辺ー避けられてるのかなって。

向井ーちゃうねん。

渡辺ー恥ずかしいだけ？

向井ーしょっぴーには分からんよ。

渡辺ー俺も恥ずかしかったぞ？

向井ー誰？

渡辺ー何が？

向井ーしょっぴーの相手。

渡辺ー内緒。

向井ーどうやって先に進めた？

渡辺ー部屋中薄暗くしてもらった。

向井ーめめがしてくれるかな？

渡辺ーしてくれるよう言ってきた。

向井ーありがとう〜。

渡辺の相手も気になるが、部屋を薄暗くしてくれたら、ちょっとは恥ずかしい気持ちが消える。

そろそろ、目黒に会いたい。