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「ゼェゼェ」「ハァハァ」「勝った~!」
「なん…ッで涼音、ハァ疲れてな、いの?」
「息切れ大丈夫?ヤバイよ」
「華音は、まぁしょうがないか。インドア派だから」
「ヴッ」
「待って待って!吐く?」
「は”か”な”い”」
「とりあえず、上履き履こ?」
「と”っ”て”」「よろッヴェ”しく”」
「はいはい」
「はい、朱音」
「あ”り”ッオェ」
「無理に喋らなくて良いよ」
「はい、華音」
「…」
「おっと、喋れなくなった?」
「だ、ィ…グェッ」
「あー、ごめんごめん自分で履ける?」
「おちついた」
「よかった」
パラパラ
涼音が自分の上履きを取ろうと靴箱の扉を開けた瞬間大量の画鋲とドロドロになり使えなくなった上履きが出てきた。
「…」
「朱音、華音、喋れる?」
「しゃべれるよ」
「落ち着いた」
「良かった」
「これ、誰がやったの?」
「それは分からないけどクラスメイトとかじゃないかな?」
「了解」
確かに簡単に考えればクラスメイト以外考えられない。
「あー、そういえば」
「見て、機能撮った写真」
「うん、クラスメイトが犯人だね」
「よし、教室行こうか?」
「うん」
教室に行くと机には定番の「死ね」「ブス」などの言葉が散りばめられていた。
「華音、これもクラスメイト?」
「それは担任が主催」
「え?」
「担任が昨日やりましょうって言ってやった」
「でも、安心してね。私と華音はちっちゃく好きって書いといたから」
「本当だありがとう。」
そう言い残すと涼音は先生の作業スペースまで行き、担任のリュックを持ったかと思えばベランダから中身を全てぶち撒けた。
「ちょっ、涼音!?」
「先にやる方が悪い。やられたらやり返す」
耳が聞こえなくなり、夢を諦め、根暗になっていたせいで忘れていた。そうだ、本来涼音はやられたらやり返す主義者で気が強かった。
まさに怒ると意外と怖い人ってやつだ。
「はーい、朝のHR始めます」
「って、先生のリュックが空なんだけど!?
誰か知らない!?」
「涼音さんがやりました!」
「涼音さん!?久しぶりに来たと思えば何事ですか?!」
「あなたが、指揮をしたなら当然の事です」
「なっ!」
「今日はもう帰りなさい!」
「…分かりました」
「私は復帰した所で漫画の様に歓迎される訳ないので帰ります」
「朱音、華音、行こう」
「うん」
「そうだ、どうせなら今から秘密基地行こう!」
「うん!」「うん、楽しみ」