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竜胆くんはお姉さんの腕を振り払った
「オマエらなんかより断然望華だわ」
私の肩を持って抱き寄せた
ち、近い…!
「お前らどうせやり目だろ?
俺らまだ未成年なんだわ」
蘭くんもやってくる
「べ、別にそういう目的では…」
「どう見たってそうだろ
キモっ」
蘭くんのキモいという言葉がお姉さんたちに刺さったのか、そそくさとその場を去っていった
一見落着…
「竜胆くん、大丈夫だった?」
「おう、望華のおかげでなんともねぇよ
ありがとな」
そう言うと、私の頭をなでた
芋女って言われたのは残念だけど、2人が私のこと好きでいてくれるならそんなことこどうでも良い
「なんか今日疲れたな」
「ね、色々あったから…」
蘭くんとのちょっとした喧嘩、私のナンパと竜胆くんの逆ナンと
一日で色々ありすぎた
「疲れたけど、こうやって蘭くんと竜胆くんとたくさん遊べたからすごく楽しかったよ!」
私が笑うと、2人も笑みをこぼした
空はもう茜色に染まっている
近くにある時計の短い針は4を指している
もう4時か
早いな
色々あったけど、いい思い出になった
その後は3人で手をつないで、帰途についた
―――
――
―
「あら、おかえり望華」
「ただいま」
「随分疲れてるじゃない
そんなに遊んだの?」
「ちょっと色々あって…」
荷物を整理しながら、お母さんと会話する
水着洗濯しなきゃ
「ねぇ、望華
友達感覚で蘭くんたちといるけどさ
2人が男の子だってことは知ってなきゃだめだよ?」
「…え、知ってるけど…」
母「はぁ、」
お母さんはため息をして私の部屋から出ていった
《2人が男の子だってことは知ってなきゃだめよ?》
どういうことだろ
そんなこと私でもわかってるのに
桜木さんに聞いてみようかな