「ドス君!!助けて……シグマ君が、シグマ君が………事故にあったの…」
2年前、汗ばむ蒸し暑い日、ニコラーシャの泣き叫ぶ声が脳裏に今でも木霊している
如何やら彼の恋人のシグマさんがニコラーシャにプレゼントを買って居た途中、信号無視の車に轢かれた様で意識不明の重体らしい。
彼を失ったニコラーシャは廃人の様に成り、独りでは何も出来なくなった
「ゴーゴリさん、一緒に住みませんか?」
此の儘では彼は孤独死するだけ。想い人にそうなって欲しくは無くて、始まった愛のない同棲生活。
酒と煙草に溺れ部屋に引き篭もる彼を叱る事もせず唯、世話をした
途方も無い時間が流れ、シグマさんが目覚めたと病院から電話が来た。其れを伝えると一直線に彼は病院に向かった。
僕は、貴方にとって、お世話してくれるだけの人間なんですね、
「何でそんな馴れ馴れしいんだ?ゴーゴリ。」
息を切らしシグマさんに抱き着く彼に放たれたのは辛辣な一言。
偶に僕は彼の病室に顔を出して居たが、ニコラーシャは二度と部屋から出なくなった
ODにも手を出し始め、身体が持つわけも無く彼は倒れた
診断されたのは「肺癌」だった
もう既に末期で他の臓器にも転移して居た……それでも諦めきれず内臓の切除手術を行えど、診断は変わらなかった
一ヶ月………いや、一ヶ月未満だ。彼に残された時間はそれくらいしか無い
だから最後に僕にやれる事………
「シグマ、、くん?」
Life→♡1
コメント
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最後の♡部分、日本語で命だからゴゴちゃん後1日しかもたないのかな?いやだ!!そんなのいや!死なないでぇぇぇ!シグマ君記憶喪失?思い出してぇぇぇぇぇぇぇ!!!!