コメント
43件
こ う い う の す き
表現の仕方がうますぎ、素敵!
夏フェス2023年開催主の彪那です 投稿制作お疲れ様でした マイイチさんの投稿では少女の思いを男の子が語る そんな姿をノベルで書けるのは素晴らしい そう 私は勝手ながらではあるけど思いました。 サムネからグッとくる物語は素晴らしい作品だと思います 第3位:恋愛部門賞として認めます。。。 参加して下さりありがとうございました🙏
僕の友達は完璧だ。
何もかもが綺麗で、みんなを惹き寄せる存在だ。
僕はそんな友達が自慢だった。
だってあいつが綺麗だから。
もっとみんなにもその美しさを見て欲しいと思ったから。
だけど・・・
ある蝉が良く鳴く夏の日、その美しさは電車にひかれて消えてしまった。
あいつは消え方もカッコよかった。
名前も知らない少女を守る為に、線路に飛び込んだ。
だが踏切はあいつを閉じ込めた。
あいつだけを閉じ込めた。
僕はその光景を一部始終見ていたのにも関わらず
呆然と立ち尽くすことしか出来なかった。
呼吸を乱し、頬を濡らすことしか出来なかった。
ある夏の終わり、僕はあの踏切に足を運んだ。
僕の大切な友達が閉じこもっている、その踏切。
僕は__に向かって言ったんだ。
「僕さ、君に逢いたいよ」
今日で夏は終わるけれど
「綺麗な君に逢いたいよ」
まだ蝉は鳴いているから
「それで…今日で夏は終わるんだ」
きっと君に逢えるよね?
「僕もずっとここに居たい」
瞬間、辺りが冷たい霧に包まれた
視界が真っ白になり、殆ど何も見えない
だが僕は何故か心地よかった
そっか_____
霧から現れた綺麗な君が、手を取ってくれたからか
夏の終わりに連れてって