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･梵天猫化話の番外編です

･莉音作ではありません

･部下視点の話

梵天猫化話

家がびちゃびちゃになった後の部下視点の話

こんばんは。

蘭様の部下の者です。

急に家に来いと言われ一瞬ﾋﾔｯとしましたが、電話の後ろで竜胆様と春千夜様がはしゃぎ回っている声が聞こえたので全てを察しました。

すぐに他の部下も連れ、5名で蘭様の家に向かいました。

家に入ってみると…なんというか、開いた口が塞がらない状況でした。

玄関から、奥にあるリビングやお風呂、階段などに繋がっている渡り廊下が水浸しだったのです。

廊下でこれはまずいと思い、蘭様の声がするリビングに向かってみたのです。

そこには蘭様に叱られてｼｭﾝとしている竜胆様と春千夜様がいたのです。

ですが、竜胆様の涙に弱い蘭様は自分自身との葛藤の末いちごをあげていました。

その姿を見て尊いなとは思いましたが、部屋はなんも尊くありません。

リビングの中の方が大惨事だったのです。床やマット、テーブル、ソファ、テレビまで水で濡れていました。

挙句、はしゃぎ回っていた竜胆様か春千夜様（おそらく慣れているであろう竜胆様）を取り押さえて確保したのか、蘭様の服までもがびしょびしょな状況。

情報量が多すぎて処理できなかったのですが、5名では足りない事だけはわかりました。

他の部下も呼び、総勢10名ほどで3時間近くかけて掃除しました。

途中、蘭様が竜胆様と春千夜様に“せめて掃除だけは一緒にしな”と声をかけており、一緒に掃除をしてくれようとしていましたが…顔に大きく“やりたくねぇ”と書かれていたので断りました。

蘭様も“こんな面倒な事押し付けてすまねぇな”と片手に布巾を持って濡れたところを拭いていましたが、また2人が暴走した時に止められるのは蘭様しかいないので断りました。

（竜胆様はいちごを食べており、春千夜様も少しは反省していたため）その後は特に何事もなく終わりました。

次の日に、蘭様がわざわざ顔を出して”昨日のお礼に飯奢ってやる“と焼肉に連れて行ってくれました。

竜胆様と春千夜様もおり、大変賑やかな食事（喧嘩）でとても楽しかったです。

こんな素敵な上司に出会えて心の底から嬉しく思います。

これからも、蘭様および梵天の皆様方を支えられるよう全力を尽くしていきたいと思います。

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