TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
となりの芝生

となりの芝生

「となりの芝生」のメインビジュアル

1

本の虫

♥

17

2023年05月11日

シェアするシェアする
報告する

あぁ、休み時間だ…!

さっき図書室で借りてきた本の続きを読もう。

そう思い、ワクワクしながら私は分厚い長編小説のページをめくる。

今は昼休み。周りは友達と喋ったり、気になる人の話をしたりと騒がしい。

『もう少し協調性を持ちなさい』とか

『あなたはもっとあなたの意見を言ってもいいのよ?』なんて周りの大人には言われるけど、私がしたいのは『読者』で物語の世界に浸ることだから気にしない。

おーい、本の虫~ また、本読んでるのかよ?

もう少しで物語に入っていけるという時にどこからともなく私を野次る声が聞こえた。

それと同時に私を野次った声の主を憐れむような同情を述べるようなクラスのマドンナの取り巻きのヒソヒソ声が聞こえる。

読書という『私の至福の時間』をこんな野次にこんな人たちに壊されてたまるものか…!

そう思いながら声の主を無視して物語に入っていく。

きっと、私を野次った声の主は休み時間に1人で黙々と本を読んでいる『私』が理解できないんだろう。

…『私』を、理解してくれる人なんてこの世界にはいない。私が『私』になれるのは、読書をして物語という別世界に飛び込んだときだけなのだから。

物語の中でなら、魔法で姿を変えることだって、

多くは語らずに英雄を傍で支える参謀にだって

なんだってなれるのに…


そんな『なんにでもなれる世界』がすぐそこにあるのにそれに気がつかないなんてなんて可哀想な人達なんだろう…?

私はそんな雑念を抱きながら、今日も1人で本を読みふける。

この作品はいかがでしたか?

17

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚