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汚辱状態の儘✘んで欲しい...ってことですかね...?((時差コメ失礼します
この物語は、太宰さんがポートマフィアに戻るというお話です!
なんで戻ったの?という理由は私も如何創ったらいいか、分からなかったので、取り敢えず森さんが言ってた「探偵社員の一人をポートマフィアに移籍」というのが太宰さんになった。というので、話を進めたいと思います!
見る人によっては、腐気味かもしれないし、語彙力ないのでご注意を!
それでも大丈夫な方は↓↓↓
空気が圧迫され、一定の方向に集束される。それに沿うように辺りを囲む木々の葉が分裂し、流されていく。
視界が阻害されるほど、私の髪がなびいた。
光を放つ恒星が夜空に浮かんでおり、それは正に「秀麗」としか云いようが無い程美しいものだった。
然し私の眼に映るのは、それ以上のものだった。
秋風が頬をなぞる。
足元には仲間の死体、敵の死体。
私の周りでの生存者は一人しかいなかった。
「ははっ…はははは……」
彼方此方から血を流しながらも、ソレは暴行を繰り返す。
己の異能を遣い、圧縮させた重力指弾____小型のブラックホールを、出現させては投げ続けているのだ。
乾いた笑い声が響く。
平衡感覚が乱れ、彼の足元はふらついていた。それでも尚、重力指弾を投げ、破壊行為を繰り返す。
とても____美しく奇麗だ。
『なァ、俺が汚濁形態の時ってどンな感じなンだ?』
過去に問われた彼の言葉を思い出す。
あの時の私は、急にされた意外な質問に驚き、目を丸くしたまま数秒間思考がショートしていた。
彼がこんな質問をするとは思わなかったからだ。
「いや、なんとなく想像はできるけどよォ…よく判ンねェとこがあるからな」
頭をかきながら中也はそう云った後、私と視線を合わせる。
「手前なら判るだろ?」
「____…」
汚濁を使用する中也の姿が、脳裏に浮かび上がった。
そのまま彼の質問に対して思った事を云った。
「それは____」
然し私は途中で言葉を切った。
云ってはならないと、心の底から思ったのだ。
「うふふ…秘密」何時ものように、嘲笑しながら私は云う。
「あ”ぁ!?何だよ!云えよ!!!」中也は声を張り上げ、眉間にシワを寄せながら云った。
中也はそれから数回同じ事を聞いてきたが、私は凡て適当にあしらった。
この言葉は、絶対に彼には云いたくなかったからだ。
『汝、陰鬱なる汚濁の許容よ____』
「…………」
“人は、誰しも、好きに暴れられるほどの自由を欲している”
それが可能になればどれ程幸せか……。
然し如何考えても不可能だ。
世界が崩壊してしまう。
けれど…それを君は可能にしている。
彼の全身には異能痕が浮き上がり、赤黒く禍々しいラインに包まれている。
「いいなぁ…羨ましいなぁ……」
ぼそぼそと呟きながら彼に近付く。
「今、何もかも気にせずに自由に暴れている君は……」
___誰よりも何よりも奇麗だ。
『俺が汚濁形態の時って____』
「ふふっ…」
笑みをこぼす。
「ほら、おいで中也」
手を広げ中也に近付く。
キミは唯一私に触れられなくて、
唯一私は君に触れられる。
優しく、柔らかく、私は彼を包み込んだ。
(温かい……)
「ねぇ中也。私はね、君の事は奇麗で美しいと思ってる……」
中也を受け止めた勢いの儘、後ろに倒れるように私は力を抜く。
「でも、私は何時も死にたいんだ」
瞼を閉じる。
「だから…あの選択は間違いだよ」
中也は私のネクタイを引っ張って、顔を近付けて云った。
『俺の為に生きろ』
思わず声が漏れる。
君の為なんかに生を伸ばすなんて、莫迦がやる事に等しいものだった。
それを自覚しても尚、私はその行動を取った。
もう何でも良いという思いもあったのかもしれない。
__否、違う。
もっと特別な何かがあった。
私はあの時、何か妙な感情に陥った。
嗚呼……そうか。
『それなら俺も手前の為に生きてやる』
ふふっ…矢張り君は間違った。
ねぇ…中也。
如何せ私の為にシンデくれるのなら、
なあんて……冗談だよ。