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なんだか最近変な夢を見る。
狐のような綺麗な人がいて、僕はその人のことが凄く大切だったような気がする。
「…変な夢。」
「…おはようございます」
「お!!刀也さんやっと起きましたか!今日はカレー作っときましたよ!!」
「朝からカレーって…笑 ありがとうございます」
「いっつも剣持カレー作ってもらってるんでね!!たまにはお返ししなきゃ!!」
「じゃあろふまおの撮影あるんで行ってきまーす」
「はーい」
「はぁ…なんか今日の刀也さん いつも以上に”あの人”に見えたなぁ…」
あの人はもうとっくの昔の人なんだ。刀也さんとは違う人だって…
「分かってるんだけどなあ….」
凄く体の弱い人だった。それなのに負けず嫌いで、優しくて…俺の事を見ても驚かないような不思議な人。
最期の時だって、泣いている俺を見てまた会えるって励ましてくれた。
「本当にまた会えたらいいのに。…いっそ、刀也さんがあの人だったら____」
プルルルル
そんなことを考えている時に電話がかかってきた。ろふまおからだ。
「もしもしー?どうしたんスか?」
「あの、剣持さんが!!」
ハヤトさんの焦っている声を初めて聞いた。
「刀也さん!!」
ろふまおのスタジオに着くと剣持さんが真っ赤な顔で寝ていた。
「おや…ガっくんが迎えに来てくれましたか」
刀也さんがあの人と同じように居なくならなくて良かった、と思った瞬間に涙が溢れ出た。
「えぇ!?ただの風邪で倒れただけですよ?…社長、伏見が壊れたので帰ります」
「もちさぁん、本当に大丈夫ですか??…甲斐田も泣きそうなんですけど…」
「お前までダメになるな!!じゃ…お疲れ様でした」
「ガッさん大丈夫かなぁ…」
「ガっくん急に泣いたりしてどうしたんですか?」
「だって…ほんとに死んじゃうんじゃないかと思ってぇ…」
「ガっくん…あのすごく言いずらいんですけど」
「はい?」
「しっぽと耳出てますよ」
「わー!!!気のせいですよ!!夢!!」
「夢…」
夢で見たきつねにそっくりだった。…思い出した
「…ガっくんは..お狐様ですか?」
「僕越しにいつも僕ではない誰かを見ていたのはそういう事だったんですか?」
「え…とやさ..⬛︎⬛︎さん…?」
「…はいそうですよ、お狐様」
刀也さんがふっと笑った時、思わず泣いてしまった。あの人だったのだから。
「お狐様….ずっとずっと思い出せなくてごめんなさい、待たせてごめんなさい…」
「大丈夫ッスよ!とやさんは気づかなくてもこうして俺と相方になってくれてる.. 」
「…俺たちは、きっと何があっても出会う運命なんですから!!」
「…はい!そうですね笑」
ーーENDーー