その日は仕事も何にもない日だった
イッテツさんに呼ばれて,商材(死体)を綺麗にしていた
イッテツ「ん?なんだこのスプレー缶」
そんな声に釣られるようにイッテツさんが見ると,何かが入っているらしい小さなスプレー缶だった
イッテツさんはそれをじっくり見ていると,手でも滑らしたのか,それを落としてしまう
突然スプレー缶の中身が出て来て周りは煙で囲まれ何も見えなくなる
暫くしてやっと煙が消えた
『う……無事ですかイッテツさん…ん?』
わたくし,なんだか声が高くなっているような…
心なしか,目線が低い…!?
ちらり,とイッテツさんがいる方向を見ると,小さくなったイッテツさんが居た
イッテツさんとパチリと目が合う
そして同時に叫んだ
イッテツ・アイ「『小さくなってるー!?!?!?』」
アイ・ケストレル
不覚ながらも,佐伯イッテツさんと小さくなってしまいました
『あ,でも時魔導士の力はある』
イッテツ「…………いや,能力の確認の前にこの服どうする?
流石に服までは小さくならなかったし」
あ,確かに…仕方ない……
わたくしは制服からスマホを取り出して白羽涼葉こと,すーさんに電話をかける
涼葉「【どした?】」
『ごめんすーさん……縮みました
子供用の服を頼んでもいいですか?代金はちゃんと払うので……』
涼葉「【は?どゆこと?????】」
『やらかした』
涼葉「【 オッケー把握した。フィアンマさんも呼んだ方がいい? 】」
『この五文字で分かってくれるの本当好き
うん,ミサキも頼んでもいいですか?』
涼葉「【任せて〜】」
そう言ってすーさんは電話を切った
暫くすると袋を両手にぶら下げてミサキと共に研究所にやって来た
『買すぎじゃない?』
涼葉「元の姿に戻るまでのも含めて」
ミサキ「お金は気にしないで
私のポケットマネーから出したから」
…………そういえばミサキの家ってかなりの名家で金持ちでしたねぇ
ならお金はいいか!←