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《本編》
───軍学校でとてつもなく嫌いな奴がいたんよ。
「お前が首席の奴か!!!」
「何やら武術以外にも外交まで優秀らしいな!」
「まぁ。そりゃどーも」
「私はグルッペン・フューラーという。」
「私は君のその能力を最大限に活かせる!」
「はっ。全てにおいて俺より劣ってるのに大口叩いとんの笑」
大体俺に近づいてくる奴なんて、ただ自分の立ち位置を明確にしたいだけ。
そんなヤツらと関わるより、適当に凄い国で優位な立場に立てる方がいい。
「話はこれだけ?ならもう行くけど」
「……」
こんな奴らは眼中に無い。
俺はただ自分を活かせるように……
「オスマン君!」
「私は君を絶対手に入れる!!」
……世の中は、ほんまにどうしようも無いくらい面白くない奴がおんねんな。
───それが軍学校に入ってすぐだったかな。
あん時はほんとに興味なんてこれっぽっちも無かったんよ。
でも、俺の心が大きく動いた出来事が1年の後半にあった。
「参謀長役か……。」
2チームに別れて模擬戦をする試験だ。
それぞれに役割を与えられ、ほんとに国の戦争のようにやる初めての試験だ。
ほんとは参謀長などの役割は1年のガキンチョが出来るようなものでは無い。
「相手の参謀長は……。?」
……グルッペン・フューラー。?
なんか最近上級生の中で有名って知ったんやけど。
ま、俺には関係あらへんし。
こーゆー戦略とか作戦とか考えるの何気に好きなんだよな。
「んふ。」
あー、どうやって勝つためにこのコマを動かそうか。
そしてその運命の日───。
「おやおや、参謀長のオスマンくんではないか。」
「ぁ…え……?」
どうやら作戦は失敗した。
なんで?なんで???
ミスなんて無いはず。
完璧で素晴らしい考えのはず。
「ははっ。」
「その絶望した顔、見たかったんだよなぁ」
あぁ、コイツはとんでもない悪魔や。
俺の作戦はコイツに全てバレとったんや。
「君の考えることは手に取るように分かるんでね。」
「ただ勝つだけじゃ楽しくないだろ?」
「だから挨拶だけでも行こうかと。」
あー、ほんっまに、
「お前はとことん嫌いだわ…笑」
「そりゃどーも。笑」
「はぁ、負けるとはなぁ…」
「なんで俺は負けたんやろか。」
「俺は前言ったはずだ。」
「君のその能力を最大限に活かせる!とな。」
そうして俺は初めて敗北を知った。
そこからグルッペン・フューラーという男は俺から首席の座を奪いその後軍学校を辞した。
「おい、やばくねぇか、?笑」
「やばいって!大スクープだ!!!!!」
なんか今日は一段とうるさい。
まぁ、理由は知ってる。
『とある国で国家を丸々乗っ取った男がいるらしい。』
ま、とんでもなく小さい国家やし。
そんな大スクープなる必要あるん?
「なぁ、マンちゃん聞いた?」
コイツは最近仲良うなった鬱っていうクズ。
「ん、国家乗っ取りの話?」
「いや、それよりやばい方」
「聞いてないかも」
「マンちゃんのとこに今からお偉いさんが来るらしいで。」
「はぁ?」
どうやらうつせんによると、とある国のお偉いさんが国家に推薦したいとのこと。
それで軍学校の隊長やら色々な人達が俺を探してるらしい。
「…失礼します。」
普段、入れて貰えないような部屋に通され、多くの人たちに「無礼のないように。」と念を押された。
「あぁ。入りたまえ。」
ドアを開くと、
黒いコートを着た、嫌いな奴がいた。
「久しぶりだね。オスマン。」
「え…?なんで…お前おるん……?」
「俺はお前が欲しい。」
「共に、我々が主役となる世界を作ろう。」
「俺がお前をそれを活かしてやる。」
───後輩のciとshpはオスマンの話を聞き目を輝かせる。
「オスマンさん軍学校で首席だったんすか!?」
「てか!あの総統さんもやばくないすか?、」
「まぁ、今は君らの方が若いし頑張って欲しいめぅー。」
そう言って彼は目を細めながら紅茶を啜った。
途中からオチが見えなくなった没。