小洒落たカフェの一席。
アイス珈琲を嗜むドス君を只々見つめて、
話題を切り出すタイミングを計っていた。
そして、遂にその時が来た。
「ドス君、もうこんな関係辞めよう?」
「良いですよ。」
一つ返事で関係を白紙に戻す事に承諾したドストエフスキーにゴーゴリは安堵と共に、
その裏腹に少しの懐疑感を覚えた。
「そう、じゃあね」
その時にその違和感を気にしていれば良かったものの、
横目でみた不審な酷く歪んだ口角に不気味さを感じ、荷物を纏めていたゴーゴリを
唐突に異常な程の睡気が襲う。
黒ずんでゆく意識の中、午睡か?
と考えるが、そんな筈もなく明らかに原因は我が親友で有ろうことを悟り、
銷魂した。
「貴方は僕だけの物なんですよ。
其れをたっぷり教え込んであげますからね。」
ポッと出の何処の馬の骨かも解らない男が
僕の此の世で何よりも、生命よりも大切な宝物に触れて、
同じ空気に居て、
汚したなんで、
赦せませんから
「ッッ、何のつもり、ドス君?」
目覚めると両手は鎖によってベッドに括り付けられていて、身動き一つさえ出来ない。
私はめいいっぱいドス君を睨み付ける
「今からたっぷり教え込んであげますからね♡」
ドス君は僕に覆い被さり、ゆっくり左眼を舐め上げた
と、同時に背筋が凍る
意中の恋人に助けを求めれば求める程、
ドス君から滲み出た犇々とした劣情に侵される
「あれ、中々すんなり入りますね
誰かとヤッてたんですか?」
嫌悪感しか湧くことのない問いを投げ掛けられ怪訝そうな顔を浮かべる。
別にドス君とは特別な訳では無く
只のセックスフレンドと云うだけなのに、
プライベートに関わる様な質問を問いかけるのが、何とも疎ましい
「君”に”、は”ッッッッッ、
関”係”な”い”で”し”ょ”っ”、?」
「へぇ、、、」
「うがぁッッッッッッッッ、、、、、!?!?」
反抗的な態度が余程尺に触ったのか、思いっ切り振り上げられた拳が腹にぶつけられる
「この傷、誰が付けたんです?」
彼が人差し指で指し示したのは僕の首筋から肩にかけてまばらに広がるキスマークや、噛み跡だった
「さぁね?」
敢えて余裕を見せるように微笑った
珍しく頭にきた様で、ほんの一瞬だけ不気味な笑顔が消える
「そんなに好きなんですね?」
「はは!きみなんかより、いッ、」
なんでこんな事、されなきゃいけないのだろうか
「あ、中出ししますのでちゃんと受け止めて下さいね」
「嫌、!!それ、は、」
腸の奥底で蠢く生温いナニかを感じ、絶句した
何故、こんな事をするのだろうか
目覚めると拘束は解かれていて、ベッドにドス君が腰掛けていた
「ほら、大好きな彼氏様の元に行ってみては?」
その言葉に嘘は混ざってはいない様だった、けど罠のような気がして身体が強張る
「ッッッ、、、、、、言われなくともそうするよ、」
精一杯の睨みさえもドス君からしたら可愛いものであって、
更に心は彼に助けを求めた
人生で始めてこんなに疾走った
肺の中の酸素を使い尽くし、酸素を求めたとしても
宛もなく無我夢中に走り続けた
「〇〇く、、、え、誰?その人達」
彼の自宅に着くと、顔も見たこと無い大勢の男が居た
彼等は獲物を捕らえた野獣の様に
舐め上げる様なねっとりとした熱と劣情が溜まりに溜まった瞳で僕を見つめる
「ヒュッッッッ、、、、、、、、、」
御馳走を眼の前にした犬が我慢何て出来る訳無く、あっという間に僕は躰を暴かれた
「お前、本当に俺がお前の事好きだと思ってたwwwww?」
男の一人が、僕の後孔にモノを充てがう
嘘、此れはきっと夢で、
「お前、再生数最近少なくなってきたんだよな
だから責任持ってちゃんと稼げよw」
腸壁を掻き分けて陰茎が躰に入る感覚が伝わる
「い”や”、い”や”ぁ”、」
「はあ♡いい加減♡何人に抱かれたの?♡」
男の一人がニヤけを一切隠さず問い掛ける
「ぁ”、、、、、、ぅ”、」
昨晩散々抱き潰された為、返答出来る程の大量は残って居らず力無く呻くだけ、
「おらッッッ!!ちゃんと喘げよ!」
「もう、いやだ、」
そう呟いたのが聞かれていたのか、男の一人が何かしらの錠剤を僕の口に放り投げた
「あ!?!?!?あ、ぅ、!♡♡♡♡♡♡♡♡」
途轍もない快楽に身を全て委ねた
数時間後、
満足したのか自身のブツを引き抜いた彼等はぐったりとした様子で体液を垂れ流し、横たわっていた僕に動画らしきものを見せる
「○○君♡♡♡らめ♡いっちゃッッッッッ♡♡♡♡」
それは以前彼と行為をした時の映像だった。
「これ、バラされたくなかったらちゃんということ聞けよ?」
僕、売られてたのか
知りたく無かった、
認めたく無くて
目を背けてしまった事実に無理矢理目を向かされる
肌と肌が打つかり合う音
生微温い体液
貪慾に快樂を求め男に媚びる躰
自分に、彼等に、この世を構成する全てに、虫唾が走る。
本能の儘に胃の中のモノを
全て、
全て、吐き出した。
喉奥に無理矢理指を突っ込んで喉を傷めても
シーツに滲む吐瀉物が胃酸に変わったとしても
指先が痺れようが、夢中になって吐き出した
「お”う”ぇ”ッッッ、、、、、、げ”ほ”ッ”、ぉ、」
「うっわ、汚、、、、ちゃんと自分で片付けろよ」
男の一人が、僕の前髪を掴み、吐瀉物に押し付けた
愛しかったはずの彼が煩わしそうに、蔑みの眼を向けていた
ぼくのせかいでいちばんすきなあのひとのえがお、
しあわせなら、よかった、
きみがしあわせなら、ぼくも、しあわせ、だから、さ、
「支配人、カジノで借金をしている男が妙な事をほざいているのですが」
「何だ?放っておけ」
「其れが、、、、、」
「あんたが支配人か
なあ、此奴をやるから借金チャラにしてくれよ」
「そんな事出来な、、、、、、、、は?」
男が引き攣れていたのは私の初恋を奪い去った、何処ぞの道化師だった
最近姿を消したと思ったら、こんな奴に、、、、、、、、、、、
全身ボロボロで、服は皺だらけで解れている
生気のない全てを投げ出した様な瞳
暴行されてしまったのか、、、、私以外に穢された彼がどうにもこうにも赦せない。
「此奴は私が介抱する。お前はこの男を地下へ連れてけ」
「が、、、ぇ”、、いッ、、、ア”、ぃ、、」
「大丈夫か?、どうした、誰にやられた、?ああ、」
「、、、、」
駆け寄って来る誰かを尻目に、意識が途絶えた。
暫く忘れていた、優しい誰かの体温。
抱き締められているようでとても心地が良い
「ん、、、、、、、、」
「お早う。」
なんで僕を抱きしめて居るのか
どうして此処にいるのか、
そんな事解らないが、それで良かった
「お早うございます」
「ドス、君」
「嫌、、やめて、」
涙汲むコーリャに一粒の錠剤を見せる
「此れが欲しいのでしょう?」
この錠剤は僕のコーリャに集る薄汚い蛆蟲共がコーリャに使った此方の界隈では密かに有名な麻薬だ。
其れをチラつかされた彼は目線が釘付けになり、
虚構を詰め込んだ様な虚ろな瞳を見開かせた
「ほしい、ちょうだい、」
すっかり窶れてしまった不健康な腕を伸ばしそう繰り返す
彼には、最早以前の宝石の様に耀いていた姿は無く、眼前にある快樂に、僕に縋り付いている
そんな姿が僕をどうしょうもないくらい昂らせ、
気付けば自身の陰茎は苦しい程に張り詰めていた
「まだ、駄目ですよ」
自然と今迄に感じたことの無いほどの激情を感じた
_____一目惚れだった。
柔らかに微笑み掛ける其の顔を、犯して、泣かせて、ぐちゃぐちゃにしたい。
そんな劣情を抱いているとも露知らずのうのうと近寄って来る彼が間抜けで、莫迦で、狂って仕舞う程に愛おしい
今にも壊れてしまいそうな顔をする彼を力の儘撲り付ける
腹を抱え、大理石のフローリングに蹲る
勢い良く吐き出された血液は
鮮明な程の朱色を咲かせ、無気質な床を鮮やかに彩る
「あ”、ぐ、ッッッ!!!」
苦痛に顔を歪め、助けを求めるように此方へと伸ばされる手を思い切り踏み付けた
「い”ぎ、、、、、は”、、ッッッッッッッッッッッ!!」
ビキッ、グギッ
人間からしてはいけないような骨の軋む音がして、
想像を絶する痛みに喘ぐ彼が妖艶で、食べてしまいたくなってしまう
「もう、良いよな?」
無抵抗なのを良い事に
滲み出た血液をローション代わりにし
男ながらも艶かな唇にモノを押し付け、腔内に挿入した
「お”ぅ”、ぇ”、ぐぇ”、、、、、、」
「ちゃんとッッッッ、咥えろ、」
生暖かい粘膜が凄く締め付けて来る為、気を抜くと今直ぐにでも達して仕舞いそうになるのを何とか堪えて腰を打ちつける
「い”ッッッッッッッッッ、、、!?」
本来開かないであろう場所を無理矢理抉じ開けられ
喘ぎを超えた絶句と共に、
ボタボタと口吻から大量の緋が溢れてゆく
「ごぼッッッッッ、」
「くッッッ、出すぞッ、、」
精液の白濁と血液が混ざり切って褪紅色に成り果てた体液を食い止め
栓をしていた陰茎が引き抜かれた事で、こぽこぽと開きっぱなしになっている口から垂れてくる
「お、うえ、ッ、、、、、、」
ドガッ、
殴られた肩は紅く腫れ上がり、ヒリヒリと痛み、動かせない
そんな僕を他所にやっと有りつけたご馳走に、彼等は夢見心地なのだろう
こんな事で悦に浸り満たされるだなんて、
するりと靱やかでそれでいて男らしい指先が頬に触れる
「頂きます」
________________________________________________________________________嗚呼、神様、
僕に救いなんて、ないんだね
何とも凄惨で滑稽な悲劇の演者、ニコライ・ゴーゴリ。
又の名を、彼らは_________________________________________と、呼び笑い話にした。
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