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【堕落】 夢咲はじめ
僕はこの生涯で絵を描くのが趣味だった。
もはや職にしてもいいかもと思ってた時期もあったぐらいだ。
だがしかし。その頃もう僕はダメだった。
全てが灰色に見えて仕方がないのだ。
一時期、春のような暖色で栄えていた僕の視界は何時しか
成長し、人生という題名のスケッチは色味のないグレーへと変色を果たした。
人は皆、こうなる運命。僕はちょっとばかし
成長が早かっただけのようだ。
まぁまだ、僕は若い。少しは希望が残っているはずだ。
そう思っていよう。と空を見上げた。
すると僅かな希望の色が見えた気がした。
希望を持つと、スケッチに色が着くみたい。
希望を持ち続けよう。期待して期待して、成功しよう。
それから、数年が立った僕のスケッチは、
真っ黒に塗りつぶされていた。
少しばかり、期待をしすぎたみたいだ。
僕。対して絵は得意じゃないんだよね。