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「なんで?」
わざとらしい言い方
足を触れられた瞬間、ゾクッと何かが身体中を走った
「や、やだっ」
「俺日焼け止め塗ってあげてるだけだけど?」
「だ、だから…っ
違う塗りかたを…
ひぁっ…!」
へ、変な声出た…!
慌てて口を塞ぐ
生憎周りに誰もいなかったため聞かれずに済んだ
「望華」
耳元でささやかれる
「~っ!」
自分の頭を思いっきり後ろに傾け、蘭くんに直撃させた
ゴッと鈍い音が鳴る
「いって…!!」
急いで彼の元から離れる
「……蘭くんのえっち…」
まだ蘭くんに触られた感覚が残ってる
それにしても、今まで感じたことのない感覚だった
なんて言葉で表せればいいのかわかんないけど
「お前な…」
「何やってんの、お前ら」
膨らんだ浮き輪を片手に、竜胆くんが帰ってきた
「なんでもない
早く海入るよ」
蘭くんの顔を見ることなく、海へと足を運んだ
「…なんかやった?兄貴
望華めちゃくちゃ怒ってるけど」
「日焼け止め塗ってたらキレた」
「絶対兄貴が変な塗り方したからだろ…
後で謝れよな」
「へいへい」
─────
───
─
その後、3人で海を満喫した
ビーチバレーしたり、海を泳いだりたくさん遊んだ
「望華…」
「竜胆くーん
そろそろ何か食べない?」
話しかけてきた蘭くんをスルー
変なことをした罰だ
「そうだな
あ、あそこでかき氷売ってる」
「じゃああそこで買おっか」
私は先々かき氷屋へと歩いた
「兄貴、まじでやらかしたな」
「目さえ合わせてくんねぇ
俺のこと無視するとかいい度胸じゃん」
「(反省してんのか…?)」
「二人とも、早く来て!」
私はレモン、竜胆くんはブルーハワイ、蘭くんはコーラを選んだ
椅子に座って三人でかき氷を口にした
「うぐっ
頭が…」
「早くね?」
早く食べたいって気持ちに負け、たくさん食べたからだ
いてて…
「私飲み物買ってくる」
「おう
……ついてったら?」
「そうだな」