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内容が神ってる とりま親どつきまわしにいきますわ
まじで最高すぎます…毎回神作品なのでいつもとっても楽しみにしています!!続き待ってます!!
【竜蘭】
リク頂きました〜💕🙌
2回目くらいの記憶喪失ネタです!
全ての話を通しての注意です。
・病み
・リスカ
・過呼吸
・不憫
・捏造しかない
・記憶喪失
・キャラ崩壊
・誤字脱字
*天竺平和軸
*幼少期捏造あり
*2人とも病みます
(竜胆は病みじゃないかも)
話の内容わかりにくい所あるかもです💦
その他なんでも大丈夫な方のみご覧下さい🙇♂️
灰谷竜胆。灰谷蘭の弟。
強くて優しくてかっこいい兄ちゃんの弟に生まれて幸せ。
兄ちゃんが大好き。
兄ちゃんには笑っていて欲しい。
幸せになって欲しい。
兄ちゃんは笑顔が良く似合う。
これからもいっぱい笑って欲しいと、そう思う。
でも今兄ちゃんは__
コンコン
「兄ちゃん、入るよ」
「…なに?」
「ッ…」
兄ちゃんは全然笑わなくなってしまった。
ご飯もあんまり食べないし、
寝れていないのか目の下には隈がある。
理由は分からない。
どんなに聞いても教えてくれない。
無理に話させるのは違うと思ったから、兄ちゃんが話せるようになるまで待とうと思った。
でも最近は少しずつ笑うようになってきた気がする。
だから、俺がもっと兄ちゃんを元気にしてあげようと決めた。
気晴らしにと、天竺メンバーで出かけないかという話になった。
みんな兄ちゃんを心配してる。
絶対に笑わせてあげるからね、兄ちゃん。
「兄ちゃんあのね、今度天竺のみんなでどっか行かないかって話してたの。」
「そう。じゃあ楽しんできなよ…」
「うん。…じゃなくて!兄ちゃんも一緒に行こうって誘いに来たの!」
「…俺も?」
「そ!兄ちゃんも天竺の一員でしょ!」
「…俺なんかが行ったってつまんないよ…」
「すぐそういう事言う…みんな兄ちゃんに来て欲しいって思ってるよ」
「ありきたりな嘘…そういうのいいよ…」
「嘘じゃないってば〜!ね、行こ?」
「…竜胆だって俺と一緒は嫌でしょ。俺はいいから楽しんできなって…」
「兄ちゃんがいなきゃつまんないから行かなーい」
「はぁ…頑固…」
「へへっ。一緒に行こ?」
「はいはい…」
「あ、もしかして嫌…?」
「全然。ただ迷惑はかけたくないってだけ…」
「…そういうとこ好きボソッ」
「?」
「なんでもない!じゃあご飯作ってくるから休んでていーよ!」
「うん…?」
どこまでもお人好しだなぁ…
自分の事は二の次でさ。
当日は楽しんでくれるといいな…
灰谷蘭。灰谷竜胆の兄。
昔はよく笑ってた。と思う。
でも日々を重ねる毎に今まで隠れてた感情が積み上がってきて、その感情が自分自身の存在を否定する。
死んだ母親の口癖は
『竜胆はとっても優秀な子なのにお兄ちゃんの蘭は出来損ない。隣に立たれる竜胆が可哀想』
だった。
当時は自分に違うと言い聞かせていたが、
今となって考えてみれば何も間違えていない。
両親が死んだのは8歳の頃で、その時点で学校に行くことは辞めた。
でも学校に行ってた頃は成績の事でいつも叱られていた。
竜胆が100点で俺が86点。
竜胆が100点を取れたのは俺が勉強を教えたから。
そもそも学年が違うんだから勉強の内容も違うし俺の方が難しい内容をやっている。
それなのに両親は竜胆を褒め称え
俺には暴力を振るった。
竜胆のいない場所で。
だから竜胆は俺が両親に虐待されていたという事実を知らない。
どんなに頑張って100点を取っても褒めてくれない。
兄なんだから当たり前だそうだ。
頑張っても無駄ならもういいやと諦めた俺は、学校をサボることが増えた。
バレれば当然殴られた。
それでもサボった。
竜胆は成績も良く友達も多かったから学校が楽しかったそうで、1日も休まず登校していた。
マラソン大会では10位以内に入賞。
俺はめんどくさかったからサボった。
竜胆が学校でいじめられた時があった。
俺は怒りに任せて相手を殴った。
相手はボロボロで大泣き。
騒ぎになって母親が駆けつけ相手の両親と先生に謝罪。
また殴られるんだろう。
そう思いながら母親と一緒に帰った。
家に帰っても母親は殴ってこなかった。
あぁ、開放されたんだ。諦められたんだ。
そう思った。
そんなはず無いのに。
その後のことは覚えてない。
でも、全身ボロボロで力が入らなかった。
さすがに竜胆にバレるので、
俺はしばらく部屋に閉じ込められた。
竜胆には、友達とお泊まり会に行っていると伝えたそうだ。
その後5日くらい、水も食事も与えられなかった。
部屋から出て1週間後に両親は死んだ。
死因は覚えてない。交通事故だった気がする。
両親が死んでも俺は微塵も悲しくなんてなかった。
竜胆は悲しむだろうと思っていたが、案外そうでもなかったらしく普段通りだった。
まぁ、そんなもんか。
そう思った。
人はいつか死ぬもんな。
そうして5年ほど経ち、俺たちがカリスマ兄弟と謳われるようになってからも、俺は竜胆との間に引け目を感じていた。
喧嘩は俺の方が強い。そのはずなのに。
自分は竜胆に勝てない。そう錯覚させる。
そんな俺に、竜胆は笑顔で接してきた。
俺とは違う。
未来を見てるんだって。
だったら俺も竜胆と一緒に前を向いていこう。
そう思った。
優しくて可愛い竜胆が大好き。
竜胆の隣にいれて幸せだ。
それから5年程。
今まで隠してたはずの竜胆への嫉妬心、自分への劣等感全てが、また姿を現してきた。
久しぶりの感覚に嫌悪感を覚えた。
竜胆と違って
竜胆と比べて
竜胆はできたのに
うるさい。うるさいうるさいうるさい
それから毎日のように母が夢に出てきた。
そして必ず、竜胆と自分の違いを指摘される。
分かってる。だから黙れ。
そう思ったって止まらない。
もう夢なんて見たくない。
だから寝るのを辞めた。
それでも限界が来ると寝てしまう。
そしてまた悪夢を見る。
もううんざりだ。
食欲も湧かなかった。
好き嫌いをする俺に対して竜胆はなんでも美味しいと食べたから。
思い出させられるのはいつでも俺が惨めになるような事だけ。
いつものように竜胆が話しかけてくれても、心の中で俺を嘲笑ってるんじゃないかと思ってしまう。
だから竜胆を避けた。
それなのに竜胆は俺に構ってくる。
俺が竜胆ならほっとくよ。
やっぱり竜胆は凄いな…
俺が笑わなくなってから、竜胆は毎日俺を励ましに来る。
俺も少しずつあの感覚を忘れられるようになって、笑えるようになった。
本当は竜胆に大好きって言いたい。ありがとうって言いたいけど、心の中では俺の事をめんどくさがってるかもしれないから言えない。
でも、いつか絶対伝えるから。
そして現在。
天竺のメンバーとお出かけ…
きっと仕方なく呼んだだけだろう。
俺が行ったら盛り上がるどころか盛り下がるだけ。
だって笑わないんだよ?
そんなやつがいたら嫌でしょ。
それなのに竜胆は俺を必要としてくれるんだね。
でも無理してたらどうしよう。
信じていいの、、?
「おはよ、兄ちゃん。今日は寝れた?」
「うん、寝れたよ…」
「ジー…」
「…なに、?」
「はい嘘!本当は?」
「え…何が…」
「本当は寝れてないんでしょ!」
「はぁ…竜胆は鋭いなぁ…」
「兄ちゃんの弟だからね!」
「…」
「兄ちゃん?」
「ううん…なんでもない…」
「そー?」
うん、表情が前より柔らかくなってる。
この調子…!!
「兄ちゃ〜ん、あ、今日は寝れたんだね!すごいすごい!偉いよ〜!」
「…褒めすぎ、普通だよ」
「普通ができるのは凄いんだよ!じゃあ朝ごはん食べる?」
「…ちょっとね」
「いっぱい食べよーよ!!」
「わかったよ…」
兄ちゃんも頑張ってる。
嬉しいなぁ…
早く元気になってよ…
「兄ちゃん最近どう?」
「どうって何が…」
「楽しい?」
「…うん」
「…ほんとかな〜?」
「…ほんとだよ」
「なーんか嘘くさ…」
「本当だよ。」
「…?」
「竜胆がいてくれて良かった。ありがとうニコッ」
「兄ちゃん…ポロポロ」
「え、ちょ…なんで…」
「嬉しくて…にいちゃぁぁポロポロ」
「え、っと…え…ヨシヨシ…?」
兄ちゃんが笑った。
兄ちゃんが俺にありがとうって言ってくれた。
「幸せだ…ポロポロ」
もう少しで兄ちゃんはきっと…!
よし、出かける時に兄ちゃんを元気にする作戦考えとこ!!
10年前。
俺は学校のやつらにいじめられていた。
兄ちゃんは凄いのに弟は全然だと。
兄ちゃんを憎んだ。
俺は成績良いのに、兄ちゃんがいるせいでバカにされるんだって。
テストが帰ってきた後、兄ちゃんはいつも母と二人で話をしていた。
きっと褒められたりなにかご褒美を貰ったりしてるんだって思ってまた憎んだ。
俺の方がいい点数だったのに。
あんなやついなければ。
毎日そう思った。
俺は兄ちゃんを避けるようになった。
兄ちゃんは悲しそうな顔をした。
突然兄ちゃんが学校をサボるようになった。
俺より頭良くて運動もできるのになんでサボんの。
俺は頑張ってるのに。
また憎んだ。
数日学校をサボっていた兄ちゃんが久しぶりに登校した。
俺はいじめられていることがバレた。
最悪だ。きっとバカにされる。
そう思っていたら、兄ちゃんは俺を助けてくれた。
兄ちゃんは凄く強くて、声が出なかった。
後でちゃんとありがとうって言おう。
少ししてから母が学校に来て、担任といじめっ子の親に謝っていた。
兄ちゃん達は午前中のうちに帰った。
家に帰ってから話そうと思っていた。
なのに帰ったら兄ちゃんはいなかった。
母に居場所を聞くと、友達の家に泊まりに行ったらしい。
明後日くらいには帰ってくるかな…?
それから5日経ってやっと兄ちゃんは帰ってきた。
なんだかすごく痩せてたように思った。
それに元気がない。
話しかけようとすると兄ちゃんは俺から逃げていく。
母には話しかけない方がいいと言われた。
俺は幼いながらに兄ちゃんは泊まりに行ったわけじゃないと察した。
そして、両親のせいだと。
そして1週間後、両親を殺した。
兄ちゃんには、交通事故だったと伝えた。
ほら、これで兄ちゃんが嫌いな奴はいなくなったでしょ?
もう大丈夫だよ、兄ちゃん
この時点で、俺の兄ちゃんへの想いは決まっていた。
そうして5年。
突如、あんなに笑っていた兄ちゃんが笑わなくなった。
毎日寝れていないようだ。
俺に何か出来ること無いかな…?
話しかけた。無視された。
それでも何回も話しかけた。
全部無視。
兄ちゃんに嫌われたのだろうか。
兄ちゃん、兄ちゃん、兄ちゃん、、!!
死にたいと感じた。
消えてしまいたいと。
それでも兄ちゃんを救えるのは俺だけだ、そう思いずっと話しかけた。
兄ちゃんが元気になっていく程、俺も嬉しくて元気になる。
でも兄ちゃんが落ち込んでる時は、俺まで落ち込んだらだめ。
落ち込んでる時こそ、俺は笑う。
そうすれば、少しでも気分が晴れるでしょ?
大丈夫、俺が兄ちゃんを照らすから。
大好きな兄ちゃん。
長くなったのでここで切ります。
竜胆上手く病ませられない…ごめんなさい…
2~3話くらいで完結すると思います!
ばいばーいっ