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初出勤から4ヶ月ちょっと経った。
早くない?って思っただろう。気にしないで欲しい。
この数ヶ月、まー大変だった。でも楽しかった。
何よりプロの音楽家の人たちと沢山喋れたのが本当に最高だった。
そんなこんなで過ごしてた私ですが、この前上司?先輩?師匠?の作詞家さんとの話し合いで
『白川、今度作詞してみて。』
『えっ…。』
『もちろん、始めから一人じゃない。作曲家の方もそこそこベテランで、作詞もしたことある人だから、共同作業しながらだ、色々学んで来な?』
と言われました。これって大進歩じゃない!?
ということで来週から見習いから半人前になります!
通常よりも早いと思うよこれ。
沢山の機具がある部屋。
ヘッドホンをしている男性が一人いる。
すらっとしていて、顔も整っている。いわゆるイケメンだ。
すると彼のスマホから電話が鳴った。
「はいもしもし。」
見た目に反して、可愛らしく透き通った声が出た。
「…はい、…はい、わかりました。えっと、いつにそちらへ行けば良いですか?……来週ですね。了解しました。では。…………………………ふう。」
ため息すら良い声に聞こえる彼は、ある大きな秘密がある。
「若い女性か……。大丈夫かな…………。」
独り言が、室内に響いた。