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「これで満足か?嘘じゃなかっただろ!?」
ズボンを上げながら俺は叫んだ。なんて恥ずかしい!いや、これもカネのためだ。我慢だ、我慢。
「信じられん…」
男の声にも驚きがあふれていた。この声を聞いて、俺はそれまで伏せていた目をあげて男を見たのだったが…
「あ!てめえ、盗撮してたのか!?」
男の手にはスマートフォンが握られており、こちらにレンズを向けていた。
「当然だ。もし嘘だったら、狂言を言って人様の家で汚物を撒き散らした男としてこの動画を証拠に警察に通報してやるところだった。しかし、本当に金を生み出すとは…」
男はこっちに近づいてきて、俺が産んだ金の塊に除菌スプレーを吹きかけて、手に取った。
「産みたてだからか生暖かいな」
男が手に持って蛍光灯にかざしながらいう。この男のペースに乗せられていることに、無性に腹が立ってきた。
「はやく動画を消せ!そうしないと、もうこの金を持ってこないぞ」
俺の方から攻勢をかけた。
「ははははは。私を脅すつもりかな」
男がこちらを見やりながらいう。
「立場が逆だ。この動画を消して欲しければ、これからも私の店に金を持ってくるのだ。君が金をこれからも持ってくるのならば、やがてこの動画を消してあげよう」
なんてことだ。俺こそが、財宝を生み出す側だというのに、いつの間にか弱い立場に置かれている。
「もし嫌だというのならば」
鑑定人が、俺が金を産んでいる動画を再生してこちらに見せつけながら語りかけてくる。
「その場合は、この脱糞動画をyoutubeに公開する」