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死ネタ。圧倒的に死ネタ。最終的にハピエンになる予定たけど、どうだろう。私不穏大好きマンですからねえ、、。まあ、頑張ります、!🍌チャン死んでます。みんながそのせいで精神不安定になっているところを🍆さんが頑張るお話。腐関係ナシ!御本家様にも関係性は一切ございません。捏造いっぱいです。節度を守って楽しみましょう。

では、小説の世界へ行ってらっしゃい。




ひとつ、ふたつ、色を数える。自らの手の中にあるその色は、赤、ピンク、水色、⋯、紫。四色、四、4。なんだか物足りなくて、何か、もう少し欲張りたくて、高望みでも、自分は “ 黄色 ”  を欲した。でも、もう居ないんだよね。わかってる、今は俺が一番。だからこそ、このままじゃダメなんだよね。だからこそ、俺が皆を導かないとなんだ。最後まで、だから、もう少し時間が欲しい。絶対、俺が皆を救うから。この永い夢は、もう少し続きそうだけと、俺は泣いちゃダメだ。煙草のけむりをゆらりと風に乗らせて、肺が満たされ脳がじんわりと回転してゆく。泣きそうになる瞳を揺らしながらも、まだ駄目だ、そう言い聞かせて涙をぐ、と堪えた。


この1本を吸ったら終わりにしよう。皆が正気に戻るまで、煙草は吸わない!⋯多分、。

吸殻を手放しては、足で踏み潰し火を消した。こくん、とひとつ溜息を吐く。柔らかく、口角を上げて、一歩を踏み出すんだ。こうやって。


「さて、頑張りますか。」




ある日、おんりーチャンが死んだ。それも事故じゃなく殺害。妬んだファンが少しばかり道を踏み外したみたい。結局その犯人は自首して、その場で捕まったらしい。皆は仕返しの術すらなくなって、犯人は捕まったけれど、いいのやら、悪いのやら。おんりーチャンが死んだときは、俺だって最初は泣いたよ?すっごいさ、もうこーんな、目が腫れるくらい、大切な後輩⋯だった訳だし、でも、最年長だし、メソメソしてたらみんなに怒られるし、wいや、その皆が今結構ヤバい状況なんだけど⋯。え、みんながどんな感じか気になる?うーん、じゃあ、⋯視聴者の皆にだって知る権利はあるよな。一人こくこくと頷いては、勝手に話を進めてゆく。

まず、ドズル社の現状をみんなに教えよう。今、だいぶマズイというか、すごいやばいというか、正直めっちゃやばい状況である。これについては、冗談抜き。みんな黄色の彼が居なくなってから自分のことで手一杯になってしまった。なんと言うか、性格もがらんと変わってしまい、みんな精神的に重症で、正気が保てなくなっているみたい。今正気なのは、自分自身だけ。そう、この俺、ぼんじゅうる。正直今1番不安なのは俺だぞ?俺だって泣きたいからな?なんてぐちぐち一人で不満を溜息と共に吐き出してみる。まあ、誰もツッコンではくれないし、返事すら返してくれないんだけど、、てかこの場にいるの俺だけだし。

んん、話を戻そう。さっきみんな性格ががらんと変わったって言ったけど、具体的にどう変わってしまったのか簡単に言うとすると、、MENとかはすっごい几帳面になった。なんて言うかどこまでも俺との間に壁が作られている感覚がして、何回顔を見合せてもいつまでも俺を割れ物を扱うような感覚で俺に接してくる。他の二人は喋れないけど、意思疎通が出来る点ではまあまだまともな方とも言えるかもしれない。

おらふくんは、アノ時からずっと何か心の一部が欠けてしまったと共に、大切な感情まで落としてしまったみたい。どうやら空想の彼と喋っているみたい。もう彼はいないのに、ずっと、ずっと。意思疎通すら出来やしない。彼と特に仲が良かったからだろうか、何となく、みんなより酷く荒れている様子で、精神的にももう壊れかけていると言っても過言では無いのかもしれない。

ドズルさんに関しては⋯、もう、なんて言ったらいいか、俺の口からは言いたくないレベルで変わってしまった。まあ、俺以外皆に言える人いない訳だけど。まあ、兎に角、みんな精神的に参っている様子で、まさに地獄絵図。まさか彼がいなくなっただけでこれほどまでに荒れて、成れ果ててしまうとは。彼の存在は、それほど大きかった訳だ。さすが黄色の彼だね、俺の自慢の後輩だったんだけどなあ、⋯。、一刻も早く皆の夢を醒ましてやらないと、後戻り出来ないところまで行く前に。


「やっぱさあ、俺皆がいないとだめなのよ。」


足元がグラグラ揺れる感覚がする。それとも自分が今にも倒れそうなのか。いちいち彼を思い出す度に頭を痛みが穿いて。そのまま消えることなく頭がどくどくと心臓の鼓動と共に鳴り響いて五月蝿い、痛い、痛い痛い痛い。鈍い音がずっとぐるぐるぐるぐる、行ったり来たり。もう思い出しても、いくら願っても彼は戻ってこないと言うのに。さっき、決意した筈だったのに、俺はやっぱり駄目だ、

その場にしゃがみこみ、自分を強く、強く、抱きしめる。

違う、俺は駄目なんかじゃない。俺は、俺は役目がある。成すべき使命が。俺がここで諦めたら、みんながこのまま。こんなの駄目だ、そうなったらもう手遅れになってしまう、何もかも。


「俺は大丈夫、皆の方がやばいし、俺がやらないといけない、大丈夫、だいじょうぶ⋯⋯。」


頑張れ俺、きっとこの夢はすぐ醒めるさ。




『⋯、ん、』


⋯ん?


『⋯さん、!、』


何か、声がする、暗闇の中から、希望が見えたかのように一筋の光がさしてくる。


『⋯ぼんさん、!!!!』


彼は──────、


「⋯⋯、は、ぁ⋯っ、!」


ぱちりと目が覚める。現実と間違えてしまいそうな程の夢にぞくりと首筋を汗が伝う。段々と脳が覚醒していくにつれて徐々に現実味を帯びてゆき、鮮明になってゆく。なんとなく、気が抜けて、ふう、とひとつ息をついた。夢の中に出てきたのは、彼だった。そう、黄色の彼。夢にしては妙な程にリアルだったし、ただの夢とは思い難い。しかし、何故俺を呼んだのか。助けを求めている様子だった、けれど、何故俺に?俺に助けを求めてくる意味合いが分からない。はてどうするか。やっと醒めた頭で考えてみる、あれはなんだったのだろう⋯⋯⋯、


『ばかぼんさん!!!!』


「うわあ、なになに?!!?」


『やっっと気づいた!!ぼんさんのばか!!あほ!!ただでさえこんな非常事態だって言うのに、ぼんさんしか頼りがないなんて、』


「え、え、???あぇ、分からないんだけど、おんりーチャン、???本物??」


こくりと頷かれては、幻覚にしか感じれない目の前の彼がこちらをじっと見つめてきている。頭が追いつかなくて、頭の中は?と!?でいっぱいになる。ただでさえ皆のことで頭がパンクしそうなほどなのに、ここまで来たら正直倒れそうだ。俺には重労働すぎて、大丈夫か不安になってくる。なんとなく、彼の存在を証明したくて、触れてみたくなった。人差し指で、彼の腕に触れてみようと試みる。けれど、するりと自らの人差し指は虚空に触れた。あ、そっか、おんりーチャンもう死んでるんだしね。今は幽霊ってことになんのかな。


『触れられる訳ないでしょ、僕死んじゃってますし。感覚すらありませんよ。今の僕は』


そう言われてしまうと途端に俺が悲しくなってしまう。なんというか、俺が死んでしまった訳では無いのに、何処と無くぽっかりと空いた気分になった。ふと、無意識に彼へ慈愛を込めた眼差しを向けていた。こう、その眼差しがむず痒がったのか、目を逸らす彼に、こちらも申し訳なくなり、目をそらす。空気が少し冷たくなったのを肌で感じた為、会話を紡ごうと必死に頭を回す。ぴーん、と頭の電球に光が灯った。会話が思いついたのだ。


「⋯、あー、そうだ、そうそう!おんりーチャンなんで俺に助け求めてんの?」


「あ!、そうだった、忘れてた、」


おいおい、⋯おんりーチャン忘れてて大丈夫なの??wとは思ったが、ここは目を瞑ろう。何故俺に助けを求めたのか。何故、彼はこうして現世に留まっているのか。次から次へと浮かんでくる疑問に、今答えが定められる。













「ぼんさん、皆さんを正気に戻すのを手伝ってください。」






「へ、」





──────続く、

D/z/r社 長篇、短篇集

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コメント

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っぱタヒネタすきだぁ゙ぁ゙ フォロー失礼します!

ユーザー

えぇおもしろそう()

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