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それではどうぞ






人というのは嘘にまみれて生きているんだ。だが、それを打破して本当の自分を曝け出せ。


そうすれば、自分の事をよく分かって貰える。





ー…なんて、昔誰かに言われた記憶がある。

誰に言われた言葉なのか、いつどんな時に言われたのかさえ、思い出せない。

…貴方は一体誰だったのですか?


…まあ、今になっては関係のない話ですが。


🇺🇸親父!今日は彼処に行こうぜ!

🇬🇧良いですね。行きましょうか。


そう息子に言われ、私は息子に微笑み掛ける。

…あー…またですか。正直行きたくない。この微笑みだって、ただの作り笑いでしか無い。


そんな私の”演技”に鈍感な息子は気づかないだろう。


🇬🇧…。


本当の私の事なんて、誰も分かりやしない。




🇯🇵イギリスさん、嘘吐いちゃ駄目ですよ?

🇬🇧…え?


ある日、日本さんとお茶をしていた時だ。

お茶をし初めて早々に日本さんがそう切り出したのだ。

正直ドキッとした。


🇬🇧え?どういう事ですか?

🇯🇵とぼけないで大丈夫ですよ。気付いてますから。


そう言い、日本さんはコーヒーを口にする。


🇯🇵…イギリスさん。貴方はもっと自分を曝け出した方が良いですよ。もっと自分を知ってもらう為に。

🇬🇧そう…ですか…。でも、どうして急に?


もう、私が嘘を吐いている事を日本さんにはバレている。私はそう思い日本さんにそう聞いた。


🇯🇵んー…どうしてって言われても…。昔私が言った事、守れてなかったんですもん。

🇬🇧…?約束?


約束?どんな約束だろうか…?


🇯🇵ハァ。やっぱり覚えて無かったんですね。残念です。


日本さんは手に持っていたカップを机に置き、私に顔を近付けた。


🇯🇵自分を知ってもらう為には、自分を曝け出さないといけないっていうのを…教えた筈なのですが…?

🇬🇧…あ。



もしかして、昔私に自分を曝け出す為にどうすると良いかを教えたのは、日本さんだったのですか…。


🇬🇧…すみません。

🇯🇵いえいえ、謝らないで。気づいて頂けるだけで嬉しいですから。


そう日本さんはそう言いニコッと微笑む。


🇬🇧…。


ねぇ、日本さん。貴方は私に嘘を吐かずに、自分を曝け出すように言いました。

なのに…それは貴方もじゃないですか?


あなたの今の微笑みは偽りの微笑みですよね。

私が約束を忘れていたから、守っていなかったから。


🇬🇧怒ってますよね。

🇯🇵…え。


貴方が私に教えたように、貴方も嘘を吐かないで自分を曝け出してください。


🇬🇧日帝さん。


私が久しぶりにその名前を口にすると、日本さんは顔を引き攣らせた。


🇯🇵…はぁ?





『終』







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