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🇨🇳日本〜

🇯🇵んー暑いですってば〜…


ギュッと中国さんにバックハグをされつつ、自身の仕事に意識を集中する。

…が、暑過ぎる。


🇯🇵お願いします、離れて〜



今日は以上な程暑い。だからか意識しなくともダラダラと汗が流れる。

それにどちらかというと私は暑がりだ。



ペロッ



🇨🇳日本の汗は塩っぱいあるねー


🇯🇵あっ?えっ…舐めたんですか⁈


🇨🇳あイタッ!


🇯🇵わっ⁈すみません!



私は驚きのあまり思いっきり振り返った。

が、その勢いが強すぎて中国さんの額に私の頭がぶつかった。


私の頭は昔から石頭だ。


中国さんは赤くなった額を抑え、ヨロッと立ち上がる。



🇨🇳っ…日本…背後に我がいる事忘れてはいけないあるよ…


🇯🇵あわわ…すみません中国さん…



私は顔を手で隠す中国さんの手をゆっくり離して、中国さんの顔を自身の手で包み込み覗き込む。



🇯🇵わあ…たんこぶ出来てますね…何か冷やせるものを取ってきますね



そう言い手を離そうとすると、ギュッと手を握られた。

えっと思い中国さんの方を見るや否や、中国さんはクスクスと笑っていた。



🇨🇳ふふ…日本の顔が近くまでくるなんて久しぶりあるね、つい笑っちゃったあるよ


🇯🇵えっと…?


中国さんの言う言葉の理由が分からず、私は首を傾げる。

中国さんはそんな私に察してか苦笑する。



🇨🇳…昔のようだなと思っただけあるよ



そう応える中国さんの目は、どこか寂しさの含んだ色をしていた。



🇯🇵…そうですか



私は中国さんの言葉にそう答えるしかなかった。


私もあの頃のようになれるのなら嬉しいが、もうあの頃のようにはなれない。


それは中国さんも承知の上だろう。









🇨🇳でも一緒にいなくとも、困った時は助けてあげるから


そうはっきりとした口調で中国さんは言い放った。



🇨🇳お前のお兄ちゃんだからね



カラッと笑うその笑顔は、遠い昔から見ていた笑顔だった。


🇯🇵はい



私はそう返した。

だが言葉とは裏腹に、きっと私は笑顔を向けているだろう。



今は出来なくても、きっといつかはまた分かり合える日が来るかもしれない。

その日が来るとなれば、私は小さくとも嬉しいし、願っている。





🇨🇳…とりあえず冷やすもの取ってきてある…


🇯🇵あぁ!今取りに行ってきます!






『終』

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