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───青年ルチヌ───
男、17歳。ナバラ・ルチヌ
「今回の試験は、召喚術です。」
そう言われ、ルチヌは頭を抱えた。召喚魔法なんて、空間移動でさえ難しいのに、動くものを召喚するのは、難しい。特定の物を探すのさえルチヌには、頭を抱える理由だった。
――はぁ。どうしよう。
試験問題を聞いて、学校の校庭で椅子に座りながら、息を吐いた。
――今まで真面目に勉強してたら、、
今まで、学校を遊びの場。友達と遊ぶところとつい1ヶ月前まで思っていたルチヌ。当たり前だ。友達の試験の話を聞き、焦り始めたのは先週ぐらいか。知っては、いたけど遊びたいが勝っていたのだ。だが今、ヌチルは試験を受けていた。
もう、ヌチルは周りから置いて行かれていたのだ。召喚魔法。ヌチルには、ハードルが高かった。
この世界は、まずみんなが魔道士を目指すのだ。国の方針であり、みんながなりたいひとつの職業だ。そのため、みんなが魔道士を目指す。倍率も高く。試験をどこまでクリアしたかで、魔法の位が決められてしまう。突発的に出てくる魔法や秘められている魔法があるため。試験は、多いのだ。特に7ステージへ上がると急に難しくなるのだ。
だが、ルチヌが頭を抱えたのがステージ3。
1ヶ月前のルチヌは、少年だった。先生によくする質問は、「勉強ってなんでやるんだっけ、」と先生に純粋な目で聞いていた。ルチヌは可愛い少年悪気は、ない。ただバカなだけであった。
帰って、魔法を練習する人もいれば、鬼ごっことかもう面白くない遊びをする人もいるだろう。
可哀想なルチヌ。
みんながそういうやつなんだと、少年を見ているように接して、案の定彼は、そのまま3ステージまで呑気に上がって言ったのである。
「どうしよう。何すればいいんだろう。」
ルチヌは、頭を抱えていた。何すればいいんだろうとそう悩んでいた。
ここまで来ると少年ルチヌは、開き直っていた。したい事をするのが一番だと、ルチヌを嫌う人は、少ない。だが、好きだから怒る人もいる。そんな人にルチヌは、嫌気がさしていた。
勉強をしろという、そんな暗い言葉にルチヌは、気が乗らなかった。
そうするとだんだん少年ルチヌは、開き直ってしまっていた。勉強しているやつより充実しているだとか。そんなことを思っていた。