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8月の蜩
登場人物
話手 寺田裕吉 (男の子)
相手 神宮(男の子)
夏の涼しげな風鈴の音と共にそれを邪魔してくるような暑い空気が鼻をとおる。
君は汗ばみながらも横を見ている。暑いなら脱げば良いのにと呟くと君は頬を火照らしながら、嫌そうな顔をするのだ。こんな暑苦しい格好を8月の真夏にしてるのは君だけだ。見てるとこっちまで暑くなってしまう。
蜩が鳴く
川辺に少年らが花火の準備をしていて気づく明日夏祭りか。君は誰と回るのだろうか。それとも暑いと理由をつけてあぐらをかいて部屋にこもってるのかもしれない。
寺田裕吉 「ねぇ明日の夏祭りさ…」
神宮「着物きていく?」
僕はびっくりとした顔をしたら、君はなんだと言う顔をする。まさかの君は僕と回ると自分の中で確定していたらしい。
生暖かい空気の中沈黙が流れる
神宮「あ、予定あった??」
僕はにこりと笑い首を振ると安心そうな顔をした。