最悪だ、
本っっっ当に最悪だ。
太宰「ねぇねぇ先生〜、捕まりたくないでしょぉ?なら僕のいうこと聞いてよ〜」
中也「……💢」
太宰「ねぇ先生〜、今日さぁ一緒帰ろうよ〜、」
中也「っは?」
太宰「あ!そうだ〜、僕の家に来てよ! 招待してあげる!」
中也「……死んでも嫌だ」
太宰「ふぅ〜ん? じゃあさっきのこと、校長先生に言いつけちゃうからぁ〜!」
中也「っ……..!」
それだけは避けたい。
コイツなんかのせいで、俺の人生がめちゃくちゃにされるのは、死ぬほど気にくわねぇ。
太宰「ふーん? その反応だと、やっぱ捕まりたくないんだねぇ?」
中也「………っ、そうだよ!なんか悪いか?」
太宰「べっつにー? 案外チョロいんだなーって」
中也「チョロ……おい!」
太宰「じゃ! 僕は教室戻るから! せんせーも、早く来てね〜」
中也「ちょ、おい!」
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授業中
中也(やばいやばいやばい、今日一緒に帰らねぇといけねぇのか?)
中也(まずその状況を他のやつらに見られるのもやばいし、)
中也(それに俺と太宰は教師と生徒だ、どう考えてもおかしいだろ)
中也(しかし、捕まれば社会的にも俺は死ぬ、人生は終わりだ)
中也(おとなしく従わねぇといけねぇのかよ………)
太宰「………♪」
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放課後
俺重い足取りで教師用の靴箱へと向かった。
太宰「あっ! 先生〜♪」
ビクッ、と肩が震える。
太宰「約束、まさか忘れてたの〜? ひっど〜い!」
忘れるわけがねぇ、俺の人生がかかってんだ。
太宰「でもぉ、今日は一緒かえるんだよね! ね!」
中也「ぐっ……」
こんな奴なんかに、こんな奴なんかに…….。
太宰「大丈夫! 僕の家学校から反対側だから! 絶対バレないよ!絶対!」
おい、フラグ立て過ぎだろ。
太宰「そんじゃ、れっつご〜!!」
と俺の腕を引っ張る太宰。
中也「もうどうにでもなれ……」
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帰り道
俺は猫背で項垂れていた。
太宰「先生元気無いけど、どうしたの?」
お前のせいじゃボケ。
中也「…….もう好きにしてくれ……」
太宰「…..ふーん、そんなこと言っちゃうんだー」
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何分か歩くと、
太宰「じゃーん! 此処が僕の家! 一人暮らしなのー!」
中也「……は?」
一人暮らし….?
高校生が一人暮らしするには、おかしく無いか?
子供がいる家族が住んでいそうな、大きな一戸建ての一軒家。
でも、どうやって家賃払ってんだ…?
…….いや、怖ぇからきかねぇわ
太宰「ねぇ、どう? おっきいでしょ?」
中也「……そうだな」
俺ん家のアパートとは違ってな。
太宰「じゃ、中入って! 紹介してあげるから!」
俺は太宰に押されるまま、家の中に入った。
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太宰宅
中也「…….」
太宰「ねね! すごいでしょ?」
中也「…..あぁ、そうだな」
羨ましいくらいだわ。
太宰「じゃあさ、最後の僕の部屋に来てよ、面白いの見せてあげるから」
中也「……..」
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太宰の部屋の前
太宰「じゃ、開けるよー」
中也「………はっ?」
信じられねぇ。
おかしい。
何だよこれ…..。
太宰「ねぇ、どう? びっくりした?」
俺は、ただ口を開け、”それ”を眺めることしかできない。
だって、そこにあったのは___________、
俺の写真が壁中に貼られた部屋だったから。
コメント
7件
え、まさかの太宰さんが中也のストーカー!?!?やばい、めちゃくちゃ好きなんですけど…!?続き楽しみにしてますッッ
愛重い!!でもそこが好き!全てを愛すべき!!中也ファイト!!