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pokekamen side

困らせたかったわけじゃないんだ、ただお前が好きで、、

昔のことを考えていたせいか、いつの間にか俺の頬は濡れていた。

🍄「……え?ポケ?」

🐷「あ、ごめん、ちょっと目にゴミ…」

誤魔化さなければいけないのに、上手く笑えない。駄目だ、泣いたら。今隣に居てくれているまいたけまで困らせる気かよ。駄目だろ、俺。早く立ち直れよ。

…早く、終わらせろよ。

🍄「ポケ」

🐷「あ、いやごめんな笑」

🍄「ポケ!」

まいたけは俺の顔を固定するように両手を添えた。

🐷「…え」

🍄「ちゃんと話聞けよ」

🐷「…ごめ」

まいたけの雰囲気がさっきまでと違う。何で?怒らせてしまった?また、嫌われる…?

🍄「ポケ、俺の話聞いて。」

🐷「…っ、なんで」

🍄「よく分かんないけど、顔が辛そうだよ。何考えてたの、無理するなよ。」

🐷「ごめん」

🍄「ごめんじゃない、何があったか聞いてんの。」

🐷「ちょっと、辛いこと思い出しちゃって…笑」

🍄「学校の事?」

🐷「……うん笑」

🍄「それなのに連れて来てくれたの?」

🐷「まいたけの為だし、それに…」

🍄「ポケが無理する必要ない。」

🐷「…え?」

🍄「俺の為に、ポケが無理する必要ないって。あと、謝るんじゃなくて、ありがとうって言って。」

🐷「うん、うん…」

その時の真剣なまいたけの顔が昔と重なって、また目頭が熱くなった。でも、次はちゃんと笑えた。

〜車内〜

🐷「ありがとね、心配してくれて。次、どこ行こっか。」

🍄「いいよ、普通でしょ。んー、なんか俺とポケの思い出の場所とか無いの?」

🐷「あー、いいね、次はそこ行こっか。」

🍄「え、あるの!まじか、どこー?」

🐷「まだお楽しみ笑!」

前よりも、今と昔の違和感を感じなくなった。

俺は、ようやく今のまいたけを受け入れることが出来たのかもしれない。

それからは、まいたけといる時に素直に笑えるようになった。まいたけと会うのが楽しみになった。また恋のようなものに落ちてしまったのかもしれない。

それくらい、充実して幸せだった。


自分の寿命の事を忘れるくらいには。

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