昔の夢を見たんだ。
いい夢のような、悪い夢のような。そんな夢。
その時のことを聞いてってくれないかな_____。
ある夏の日の事だった。とてもとても暑い日だった。
「とやさ〜ん!暑っついスね!!」
「うん…てか狐でも暑さって感じるんですね笑」
「!!だからキツネじゃないッスよ〜!!」
「はいはい笑じゃー、僕アイス買ってきてあげますよ」
「やったー!!ありがととやさん!」
こんな何気ない話をしていた
「あれ…とやさん遅いな〜!!何のアイスか悩んでるのかな…LINEしてみるッスか!」
(とやさーん!アイスの味なんでもいいッスよー!)>
数分経っても既読がつかない。流石に心配だ。
(コンビニに迎えに行ってみるか…)
たくさんのクラクションの音。数名の警察官。
(なんかあったのかな?)
そう思い、人の間をくぐり抜けて覗き込んだ。
するとそこには相方がいた。
「とやさん!!」
思わず涙が出て咄嗟に走ってしまった
近づくと鼻を劈く鉄のような匂いがする。
(俺がアイスを頼んでなかったらこんなことにはならなかったのか…?ってか…)
「永遠の16歳 じゃなかったのかよ…」
とやさんはどうやら「不老」なだけで「不死」ではなかったようだ
思わず声に出して泣いてしまった。
警察に取り押さえられ、俺は精神科に連れていかれた。
(人って呆気なく死ぬんだな…)
思わず人らしくないことを考えてしまった。
(いつもみたいに突っ込んで欲しかったな…)
そう思ったんだ
コメント
1件