TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
シェアするシェアする
報告する

「バルドゥビーダさんには、一生ロックンローラーでいてほしかった気もします。在野精神を持って、自由で、気ままで、スケールがでかくて、激しくて、鋭くて、純粋で、オリジナルで、真実なあのギター。でも、今の音も好きです。優しく包み込む包容力、気配りがあって、それでいてスケールは大きくって、爽やかでアグレッシブで」

「君、知ってたのか」と羽田さんは言った。

「ってことは、羽田さんも元ジェットだったんですね」

副社長は碧い指輪をいじくり、ジェット、と小さく呟いたあと「占い師からも、当てられたことはないぞ」と言った。

「やっぱり、そうだったんだ。たまたま言って見ただけですよ」

立看板の中でも、群を抜いて大きな奴が、トラックに乗って正門前を通過した。仮設照明にかかると、「平成ギターマッチ 音楽帝国会長 米子大道 VS 在野の新星 出雲健太」という字が見えた。トラックは文学部キャンバス方面に曲がって消えた。

「俺が思うには、そして今も近くで見てて思うには、社長は今でもロックンローラーだよ。ただ、その後の絶望の中から立ち上がる中で、スタイルに加わったものがあるだけだ」

羽田さんの横顔を見る。確かに、ジェットのベーシストはこの鉤鼻だった。

この作品はいかがでしたか?

20

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚