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日本で最も有名である大川学園には、とある秘密がある。それは、委員会に所属している教員、生徒に、前世の記憶があるということだ。
この私、鉢屋三郎もそのうちの一人だ。
「三郎、今日はいつにもまして眠そうだな。」
「勘右衛門。あぁ、昨日も何処ぞの馬鹿を探してたからな。」
私がそう答えると、雷蔵が笑いながら私の肩をたたいた。
「フフッ。健気だよね~。昔の三郎からは想像できないや。
「ホントなのだ。」
兵助が豆腐を食べながらそう言うとほぼ同時に、教室の扉が開き担任の木下先生が入ってきた。
慌てて皆席につく。
全員が席についたことを確認した木下先生は咳払いをして、教室を見渡した。
「お前達にお知らせがある。今日から一緒に学ぶ仲間が増えることとなった!入ってこい。」
教室に入ってきた生徒に、私は息を呑んだ。恐らく雷蔵達もそうだろう。だって、
「さぁ、自己紹介しなさい。」
「はじめまして。竹谷八華です。わからないことだらけなので色々と教えてもらえると嬉しいです。よろしくおねがいします。」
ずっと探してきた八左ヱ門が見つかったのだから。
「八左ヱ門!」
朝礼が終わって、八左ヱ門の席へと急いだ。
「全く、今までどこにいたんだ!探したんだからな!」
そういいながら八左ヱ門の机を叩いた。
また出会えた。
八が目の前にいる事がとにかく嬉しかった。
「……八左ヱ門?誰かと間違えてない?あなたとは初めて合うんだけど、」
己の耳を疑った。
今、なんと言った?
目の前が真っ白になった。
覚えてないのか?
「ごめんね〜、こいつ昔一緒にいた子のこと探しててさ〜君がそっくりだったもんで間違えたみたい。」
勘右衛門の声が聞こえる。
「そうなんだ。見つかるといいね。その子。」
「ありがとう。」
何で覚えていないんだ八左ヱ門。
皆覚えてるのに、
やっと会えたのに、
何で?
何で何で何で何で!
「じゃぁ俺達行くね~。」
何でお前は覚えてないんだ。
八左ヱ門!