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ゆあん
俺は…
こいつには殺されたくない…
でも…ずっとここにいるのも…
どうしようどうしよう
どうすれば…
なおきり
ゆあんくん！
ゆあん
！？…
振り向いた先には
なおきりさんがいた
ゆあん
なんでっ…
なおきり
助けるって言いましたよね？
組長
やっぱり来たか…
組長
はぁ…まぁいいか
組長
こんなボロいやつお前もいらないだろw
ゆあん
ッ…
なおきり
そうですね、
え…
何…がっかりしてるんだ
今までもこれからもそうだろう？
誰にも愛されなかった
愛してくれなかった
なおきり
でも僕からしたら…
なおきり
ボロいも何も関係ないですけどね、
なおきり
僕はゆあんくんっていう
なおきり
存在が大好きなんです…
なおきり
僕に必要なんです
ゆあん
ッ…？
何を言ってるんだ…？
大好き…？必要…？
意味がわかんない…
なおきり
ゆあんくん
ゆあん
来るなっ…
なおきり
行きますよ？
なおきり
僕とかえりましょ？
なおきり
僕はゆあんくんを、
なおきり
迎えにきたんです、
ゆあん
…
でも…
組長
…まぁ君が欲しいならいいだろう
組長
ただ…取引には…
組長
何かと何かを交換しなきゃね…
なおきり
大丈夫です…それなら
なおきり
これで十分ですか？
そこには…山積みになった
お金がたくさん置いてあった
ゆあん
なんで…
なおきり
じゃあ帰りましょう、
ゆあん
なんでっ…？
なおきり
なんでって、助けるって言ったでしょう？
ゆあん
お金なんかｯ！
なおきり
ゆあんくんには
なおきり
お金以上の価値があります
なおきり
ゆあんくん以外の人にも
なおきり
お金じゃ測りきれない価値があります
なおきり
価値って言葉も勿体ないくらい
なおきり
ゆあんくんは、過去が辛かったんじゃないですか?
なおきり
そのせいで、自分の価値を見誤ってるんじゃないですか？
ゆあん
え…
母
ﾎﾞｺｯﾎﾞｺﾎﾞｺｯﾎﾞｺﾎﾞｺｯﾎﾞｺｯ…
ゆあん（子供）
嫌だぁ…やめｯ…
確かに痛かったし
苦しかった
でも…
俺は…
母
ﾎﾞｺﾎﾞｺｯﾎﾞｺﾎﾞｺｯﾎﾞｺｯﾎﾞｺｯ！
ゆあん（子供）
あ''ぁ'!
なんで俺は…
母
ﾊﾞﾀﾝｯ
ゆあん（子供）
ｸﾞｽｯｸﾞｽｸﾞｽｯｸﾞｽ、
ゆあん
ゆあんｯ…！！
ゆあん（子供）
…!?お兄ちゃん誰…ｯﾋｸｯ…
ゆあん
将来のゆあんだよ
ゆあん（子供）
将来の俺…？
ゆあん
そう…
ゆあん
今は辛いかもしれない
ゆあん
でもいつか…
ゆあん
助けてくれる人
ゆあん
自分って言う存在に、価値をくれる人が…
ゆあん
助けてくれるから
ゆあん
俺っていう存在を助けてくれるから
ゆあん（子供）
わかった…ｸﾞｽｯｸﾞｽｸﾞｽｯｸﾞｽ、
ゆあん（子供）
頑張るね！
そうだ…俺の名前はゆあんだ…
なおきりさんと…
お母さん…
いや
大好きな人がつけてくれた
名前で
人生だ…！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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