マイキー視点

こんな日常が

こんな幸せな日々が

ずっと続いてくれると

思ってたのに

信号待ち

ぱっぽー。ぱっぽー。

↑青になった音

(ﾄﾞﾝｯ)

一瞬すぎて 何があったか分からなかった

前には血がついたけんちんがいた

引いた車はひき逃げしたみたいだ

安全を確保するために とりあえず歩道に けんちんを連れてきた

ピーポーピーポー

その後のことは フリーズしていて少ししか覚えてない

でもケンちんは 重症だったって事は覚えてる

なんでケンちんが、？

その後ケンちんと病院に向かった

ガラガラ

2時間後

手術中のランプの光が消えた

エマもケンちんの事を 心配して駆けつけた

ケンちんが 死んじゃうかもしれないの、？

朝まであんなに元気だったのに

俺は毎日病院に行った

でもケンちんの意識は戻らない

次の日

話しかけても何も言わないし 意識も戻らない

そんなこと分かってる

でももしかしたら、 また話せる日が来るんじゃないか、 その可能性を信じて ずっとケンちんと一緒に居た

死んじゃうんじゃないか、 ちゃんと今生きてるよね、？ と思って手を握ってみた

暖かくてふわふわしてくる

早起きできたら撫でてくれる

でも今日は撫でてはくれなかった

そのあとは ケンちんとの写真とか動画を見たり 思い出とかを振り返ってみた

なんでだろう。 死んじゃうわけじゃないと 信じてるのに 涙が止まらない

その動画の内容は ケンちんが寝てる俺を背景に もし自分が死んだ後のことを話してる そんな動画

動画の最後に 俺の頬に軽いキスをしていた

俺は動画のケンちんと似たように 眠っているケンちんにキスをした

時刻は既に12時を回っていた

ケンちんの暖かい手を握りながら

俺は眠りに落ちた