誰かの話し声がする､､､

目の前は真っ暗なのに

声だけが自分の周りにこだまして聞こえる､､､

懐かしく感じる声

俺を落ち着かせてくれる

大好きな声

早く目を覚まして声の主を見たいのに

でもその声は、

俺が求めてはいけないような感じがして

夢と現実の狭間から引き上げられるような感じがした

ｷﾞｭｯ

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ､､ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

自分に何があったか

俺に何があったか？

その瞬間、あの出来事が走馬灯のように溢れ出てくる

空は雲ひとつ無い青空なのに

何故か周りは霧で覆われてて

俺と似ているもう1人のあいつ

反復性過眠症

あぁ、

優しいな､､､

俺の不安を少しでも無くそうとしてくれてんのか､､､

でも､､､

無理なんだよ

自分のことだから嫌でも分かっちゃう､､､

俺が次に寝たら､､､

もう二度と目覚めない

信じてもらえるか分からない

でも､､､

話そう

全ては話せないけど

皆に

迷惑かけたくないから

そして俺は､､

ゆっくりと口を開いた