この物語の主人公 女子バスケ部のキャプテン 親からの過度な期待を受けて学校では常に優等生を演じており、他者に気を遣い過ぎるあまり自分の意見を表に出せなくなってしまった。そんな彼女を癒す唯一の方法が恋愛だった。だが付き合う男はとことん上手くいかず 、羅奈はどんどん恋愛の沼へと落ちていく...

第一章で書かれる羅奈の彼氏 趣味はゲーム、アニメ、読書 高身長の男子バスケ部

あぁ、何度目だろう、振られるのは どれだけ真面目に生きようとも、どれだけ周りの為に必死こいても 結局本当の自分を受け入れてくれる人は居ないのだろうか

周りの目を見て、親の顔色を伺って、先生達に愛想良くして、自分の好きなことじゃなくても友達に合わせて こんなこと毎日続けてたら、疲れちゃった

ただ癒しが欲しい。 私の願いはそれだけ...

おはようという挨拶が響き渡る教室の中、 帆谷羅奈は教室の窓から外を眺めていた

今日から中学2年生になる 新しい教室、新しいメンツ 最近彼氏に「あんまり好きじゃなかった」と言われて振られた羅奈の新学期は、鬱な幕開けとなっていた

今日から新学期ということもあって、学校が終わる時間は早く、部活はいつもより早めに始まる予定となっていた

学級開きを終えた羅奈は、暗い気持ちと鞄を抱え体育館へと向かった

体育館

いつも体育館はコートを2面に分けて別々の部活動によって使用されている 今日の体育館利用は女子バスケ部と男子バスケ部らしい

羅奈の視線の先には身長180cm越えのがっしりした体型の男子生徒が立っていた

そう思いながらぼーっと眺めていると、部員の1人に声をかけられた

そこからはいつも通りの練習メニューをこなしていき、その日一日は幕を閉じた

次の日

部活の朝練が終わって急いで教室に駆け込んだ時、自分の目の前を昨日部活で見た高身長男子生徒が走っていた

羅奈は気になって、朝のSHRが終わった後例の男子生徒に話しかけてみた

何だかとっても固い人だなぁと思いつつ、そこから数ヶ月、なんとなく目で追い続ける生活が始まった。