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あの日の君へ

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10

第十話:偽り

♥

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2023年07月20日

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そこから僕は 一人になった

百々さんや母さんの 親戚には 「 いつでも頼っていいからね 」 なんて言われたけど

( 頼れるわけないじゃん…っ、笑 )

血が繋がってないし

会うのなんて正月くらい

( そんな人に )

( 「 頼って 」かぁ… )

( 今は無理かもなぁ…笑 )

料理も掃除も 洗濯も食器洗いも 家事全般、百々さんに 叩き込まれたおかげで 全部できる。

( でも、料理は… )

( 味がしないや…、笑 )

…百々さん、母さん……ッ

……寂しいよ…笑

( あ、こう言ってる場合じゃないんだ )

…勉強しなきゃ……

母さんの夢…叶えるために…

( …これが、大学付属の中高一貫校… )

( 僕は外部入学だからきっと友達は出来ないな )

( …どうでもいいか )

( でもせめて、人前では明るい人を演じよう )

ドンッ!!

おわっ?!

いてて…、

あ!すみません!!

あ、いえいえ、笑

って……

君、病院でもぶつかった…?笑

え…あ、青さん…、?!

え、、なんで僕の名前知って…笑

僕、君に名前教えたっけ?笑

え、?!あ、いや、!

君、!病院内で有名だったんだよ、?!

有名…?

どうして、?笑

だってほぼ毎日、お見舞いに来てたじゃん

あぁ…、

( 百々さんと母さんの… )

そうだったんだぁ笑

変な意味で有名なのかと思っちゃったじゃん笑

……青さん、

無理に笑わなくていいよ?

泣いていいんだよ?笑

……そんなこと言われたら、っ…

泣いちゃうじゃん…ッ、ポロポロ

俺の母さんね、

…百々、くんの担当医で…院長…だった…

担当医で院長…、?!

そう

だから、百々くんのお葬式にも出たんだ

その時言ってた、

「 青くんが泣いてなかった 」

「 まるで、人に迷惑をかけないように平然を装ってるみたい 」

って、

ッッ……、

…僕は、百々さんに拾われた…ッ

百々さんに迷惑ばかりかけてきて…、

だから、せめて、迷惑かけないように笑って見送った…

僕が心残りになったら、嫌…だったから、笑

…そっか、

でもきっと、迷惑じゃない

親は子供を心配してなんぼだよ?笑

それに、百々さんは優しいし!笑

…会ったこと…あるの、?

うん、ある

喋ったこともあるよ、

えっ?!

でもね、その時話すことは他愛ない話で楽しかった

その時に青さんのことも知ったんだよ!笑

僕のこと…、?

うん!

「 心配性でウザくって 」とか言って笑ってたけど

すっごく、楽しそうな顔だったよ笑

………笑

百々さんらしいや笑

そうだね、笑

百々さんは本当に、最後の最後まで自分を貫き通したね、笑

……ところでさ、

ん?

昇降口…ってどこ、?

………え、

外部入学者が僕たち二人しか居ないみたいなんだけど…笑

……絶賛、俺ら迷子中、??

…うん、

先生

碧柳と、神代……だよな

先生

ちょっと着いてこい

あ、、分かりました……

……( なんかしたっけ? )

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コメント

2

ユーザー
ユーザー

無理に笑っちゃダメだよ〜😭 紫ーくんと学校一緒!!良かったね!

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