○○
初めて、あの子に恐怖を感じた。
○○
テヒョンオッパに叩かれた時の顔
○○
本当に、悪魔みたいだった。
○○
あの顔が頭の中に浮かんで、
気持ち悪い。
気持ち悪い。
○○
"「私、オッパ達が幸せならそれでいいよ」"
○○
"「オッパ達も、○○が幸せなら幸せだよ」"
○○
オッパ達が笑顔でさえいてくれれば、
私は幸せだった。
私は幸せだった。
○○
たとえ、
それが私に向けられなかったとしても。
それが私に向けられなかったとしても。
○○
だから、頑張ってこれた。
○○
だけど、
○○
今回はさすがに堪えた。
○○
オッパ達は、あの子の言うことを信じた。
○○
ただ、それだけなのに。
○○
なら、私は誰を信じるべき?
○○
( 信じていい人なんて、いない )
○○
オッパ達も?
○○
( どうせ、「嘘つくな」って言われるだけ )
○○
わかってる。
○○
自分の中で矛盾してることくらい。
○○
でも、しょうがないじゃん。
○○
今じゃ、
人を信じることすら怖いんだから。
人を信じることすら怖いんだから。
○○
オッパ達のこと、嫌いになった?
○○
( まさか……大好きだよ )
○○
こんなになっても、
オッパ達のことを嫌いになれず、
本当のことすら言えない。
オッパ達のことを嫌いになれず、
本当のことすら言えない。
○○
今の私は、
これ以上自分が傷つくことを恐れている。
これ以上自分が傷つくことを恐れている。
○○
そんな、ただの臆病者にすぎない。
○○
どうしよう。
○○
あの場から一刻も早く逃げたくて
飛び出してきちゃった。
飛び出してきちゃった。
○○
しかも、
衣装はコーラをかけられてベタベタ、
荷物も楽屋に置きっぱなし。
衣装はコーラをかけられてベタベタ、
荷物も楽屋に置きっぱなし。
○○
でも、
○○
あんな所、どうやっても戻れない。
○○
仕方ない。
○○
今日は自力で帰ろう。
○○
いつもはマネオッパが車出してくれるけど、私がいてもいなくても変わらない。
○○
本当に、空気みたい。
○○
宿舎でも、同じ。
○○
私の分のご飯だけいつもなくて、
○○
少し、悲しい。
○○
いつからだっけ。
○○
もう覚えてないや。
○○
今日もあの場所に帰ると思うと、
○○
体の震えが止まらない。
○○
また、なにか言われるかもしれない。
○○
また、暴力を振るわれるかもしれない。
○○
何もかも放り出して自由になりたいのに、
○○
それでも、
私は「悪役」を演じなければいけない。
私は「悪役」を演じなければいけない。
○○
大切なarmyのために、
○○
自分自身のために、
○○
オッパ達のために、
○○
私はどれだけ酷いことを言われても、
されても、
やっぱり
オッパ達を嫌いになんてなれなくて、
されても、
やっぱり
オッパ達を嫌いになんてなれなくて、
○○
「好き、大好きだよ…」
○○
この気持ちは、
どこにぶつければいいんだろう。
どこにぶつければいいんだろう。
○○
あの後、
荷物はマネオッパに連絡して持って
行ってもらった。
荷物はマネオッパに連絡して持って
行ってもらった。
○○
気付いた頃にはだいぶ時間が経っていて、
○○
「…帰ろ」
○○
昔は大好きだった私の居場所、
○○
そんな場所すらなくなって、
○○
いつか、
行きたくない場所、
になっていた。
行きたくない場所、
になっていた。
○○
ふと鏡に写った自分
○○
「うわ…これはダメでしょ」
○○
人のことを言えない、放送禁止の顔
○○
泣きすぎて目がパンパン
○○
とりあえず、帰って目冷やそ。
○○
足が重たい。
○○
まぁ遅いし、誰もいないか。
○○
「なんで…こんな時に限っているんだ…」
○○
今考えれば、盛大にフラグ立ててたよね。
○○
やっちまった。
○○
静かーに部屋に戻りたかったのに、
○○
タイミング悪すぎ。
○○
なんでかな?
○○
そばにいてほしい時、いなかったのに、
○○
こんな時にはいるんだね。
○○
めちゃめちゃ不機嫌な顔じゃん。
○○
なんでいるかな。
○○
この時間いつも部屋でしょ。
○○
もしかして、私、だったりする?
○○
もしそうなら、嫌だな。
○○
ねぇ、
???
「やっと帰ってきたか」
○○
どうして、あなたは私の目の前にいるの?
○○
ユンギオッパ