魔冬
昨日の焼肉屋さん…久しぶりに
味がした気がしたな……
味がした気がしたな……
魔冬
皆と…食べたからかな…
魔冬
(お母さん達と食べる時は
冷えきってて…味が全然
分からなかったのに…)
冷えきってて…味が全然
分からなかったのに…)
魔冬
昨日は…ちょっとだけ味が
したな……
したな……
五条先生
やぁ!魔冬!
魔冬
入ってくるなら玄関から
入ってきて…
入ってきて…
五条先生
いいじゃないのー!
魔冬全然驚かないし…
魔冬全然驚かないし…
魔冬
少しだけ驚くから。
玄関から入って…
玄関から入って…
五条先生
本当に驚いてる?
魔冬
……うん
五条先生
絶対驚いてないよね?
魔冬
………
五条先生
まぁ、いいや…
五条先生
昨日、どうだった?親と
一緒に食べるご飯と友達と
一緒に食べるご飯どっちが
気が楽にいられた?
一緒に食べるご飯と友達と
一緒に食べるご飯どっちが
気が楽にいられた?
魔冬
友達と……食べるご飯…かな。
五条先生
良かったでしょー!
魔冬
まぁ……
五条先生
今日は体術の稽古だよ!
みんなと!
みんなと!
魔冬
じゃあ着替えてくる。
五条先生
はーい!先行ってるねー!
魔冬
おはようございます…
悠仁
お!魔冬ー!おっはー!
魔冬
うん…
恵
今日は体術の稽古に
参加か
参加か
魔冬
そうみたい…
魔冬
でも体術って何すれば
いいの?
いいの?
悠仁
基本生徒同士で戦ったり…
かなー?
かなー?
五条先生
そのとーり!!
悠仁
うぉッ!?先生!
五条先生
でもねー、魔冬の場合かなり
特別だからさー…
特別だからさー…
野薔薇
まぁ、そりゃ呪霊だしね。
五条先生
だから…悠仁達3人対魔冬で
戦ってもらいまーす!!
戦ってもらいまーす!!
悠仁
え!?ガチ!?
五条先生
前から思ってたけどね、
やっぱり魔冬は特級呪霊な訳
誰かと一緒に戦ったらそりゃ
もう魔冬のチームの圧勝に
なっちゃう訳よ。
やっぱり魔冬は特級呪霊な訳
誰かと一緒に戦ったらそりゃ
もう魔冬のチームの圧勝に
なっちゃう訳よ。
恵
まぁ、それは確かに
そうですね。
そうですね。
五条先生
だから!君達3人が特級呪霊
が出てきても戦えるように
する為に!魔冬と!戦って
もらいまーす!!
が出てきても戦えるように
する為に!魔冬と!戦って
もらいまーす!!
野薔薇
なるほどね……
五条先生
本気でね!
魔冬
本気で……
五条先生
魔冬、本気と言っても
殺しはダメだよ。
殺しはダメだよ。
魔冬
そんなの知ってる…別に本気
で殺そうなんて思ってない…
で殺そうなんて思ってない…
五条先生
なら、よかった。
五条先生
じゃあ始めちゃおうか!
恵
はい。
五条先生
あ、ルールねー!魔冬、
領域展開はするな。
領域展開はするな。
魔冬
分かりました…
五条先生
あえてもこれは
体術の稽古だからね。
体術の稽古だからね。
五条先生
そして悠仁達は実戦してる
感覚で魔冬に挑め。そう
じゃなきゃ、魔冬に負けるよ?
感覚で魔冬に挑め。そう
じゃなきゃ、魔冬に負けるよ?
恵
分かってます。
悠仁
よし…気張ってくぞ!
野薔薇
準備は出来たわ。
サササササッ…
魔冬
ッ…!
悠仁
うぉわッ…!?あっぶね…
野薔薇
本気で…!!
恵
はぁッッ…!!
魔冬
……
野薔薇
(さすが特級呪霊ね…かわされる…)
恵
(体制を崩せ…!!)
魔冬
……(さすがだな…強い…
やっぱり体術だけってなると
キツいな…)
やっぱり体術だけってなると
キツいな…)
野薔薇
はぁぁッッ!!
魔冬
ッ…!?
悠仁
おらぁッッ!!
魔冬
危ない……ッ…と…
魔冬
よ…ッッ…と……
恵
釘崎!!虎杖!!
悠仁
え?
野薔薇
何…よッ!!
ゴンッゴンッ!
悠仁
うぁッ…!
野薔薇
あー、もう…!!
恵
……ッッ!!
魔冬
……
ゴンッ!
五条先生
悠仁達の負けだね〜…
五条先生
さすがだね、魔冬は。
僕は正直君を侮っていたよ。
僕は正直君を侮っていたよ。
魔冬
別に…
五条先生
僕は君を術式にしか
特化してない子なんだなーと
思っていたけど…
特化してない子なんだなーと
思っていたけど…
五条先生
やっぱり、体術も
特級レベルだね。
特級レベルだね。
魔冬
そんなことない…基本的
に重心してできるのは
術式だけだから…
に重心してできるのは
術式だけだから…
五条先生
そうかな?僕はそうは
思わないよ?
思わないよ?
魔冬
術式しか独学で学ばなかった
から、術式しか主に出来ないよ
から、術式しか主に出来ないよ
悠仁
え!?独学!?すげぇ!
恵
高専生でもないのに…独学で
そこまでいけるもんなのか…
そこまでいけるもんなのか…
野薔薇
へぇ、やっぱり魔冬って
中々やるわね。
中々やるわね。
魔冬
でも体術は皆の方が…すごいな。
悠仁
あ、思ってたけど…なんで
いつも制服に着替えるの?
変えるっていうか
いつも制服に着替えるの?
変えるっていうか
魔冬
それは私は百々目鬼の
呪霊で裸眼、死眼、狂眼
を持ってるから。
呪霊で裸眼、死眼、狂眼
を持ってるから。
魔冬
裸眼は普通の目だけど…
死眼と狂眼は危ないから
呪霊の姿はそんなに
出さないことにしてる…
死眼と狂眼は危ないから
呪霊の姿はそんなに
出さないことにしてる…
悠仁
へぇー…百々目鬼の
呪霊って何か大変だね!
呪霊って何か大変だね!
魔冬
そうでもないけど……
魔冬
私が持ってる術式は
術式転射・摩喰の他に
死眼・再生と狂眼・演劇
の2つの術式がある。
死眼・再生は死眼とは
また別になるんだけどね…
術式転射・摩喰の他に
死眼・再生と狂眼・演劇
の2つの術式がある。
死眼・再生は死眼とは
また別になるんだけどね…
五条先生
魔冬の術式の理論がよく
分からなかったけど…ふーん…
そういう感じね!
分からなかったけど…ふーん…
そういう感じね!
五条先生
基本裸眼以外は見せないように
してるのかな?
してるのかな?
魔冬
うん…まぁ…
真希
おーい!何してんだー?
悠仁
あ、真希さん!
恵
今は体術の稽古中です。
パンダ
おー、そうだったのかー
恵
狗巻先輩達は?
パンダ
今は任務行ってる。
魔冬
(任務……)
真希
摩冬もいんじゃねーか!
お前も稽古か?
お前も稽古か?
魔冬
うん、そうだけど……
五条先生
あ…摩冬、ちょっと摩冬のことに
ついて上から話があるみたい
だから…ちょっと一緒に行こうか
ついて上から話があるみたい
だから…ちょっと一緒に行こうか
魔冬
……分かりました。
悠仁
あ、先生摩冬のことについて
上の人達にはなんて言ってるの…?
上の人達にはなんて言ってるの…?
五条先生
あー、上の連中は知らないんだ
摩冬は呪われた少女という
ことになってる。
摩冬は呪われた少女という
ことになってる。
恵
大丈夫なんですか…?
言わなくて…
言わなくて…
五条先生
大丈夫でしょ、摩冬は
身を隠すの得意だし、
なんてったって完璧な人間に
しか見えないんだからさ
呪われて感情を無くした少女
とでも言っておけば周りは
全員納得する。
身を隠すの得意だし、
なんてったって完璧な人間に
しか見えないんだからさ
呪われて感情を無くした少女
とでも言っておけば周りは
全員納得する。
魔冬
そうなんだ…別に知られても
問題ないと思うけど…
問題ないと思うけど…
五条先生
摩冬を納得しない輩の方が
多いからね。そしたら
最悪、摩冬は祓われたり、
死刑対象になりかねない。
多いからね。そしたら
最悪、摩冬は祓われたり、
死刑対象になりかねない。
悠仁
えぇ…!?それって…もう
摩冬と会えないってこと…?
摩冬と会えないってこと…?
五条先生
うん、そうだね。
悠仁
まだ会ったばっかなのに…
恵
俺も少し…それは嫌です。
野薔薇
なんか気に入らないわね。
魔冬
別に私は…
真希
摩冬自身が納得してるなら
いいんじゃねーの?でも
私は上の連中の思い通り
になるのは胸糞わりぃから
反対だ。
いいんじゃねーの?でも
私は上の連中の思い通り
になるのは胸糞わりぃから
反対だ。
パンダ
なんか嫌な感じだからなぁー
魔冬
………なんで…?
悠仁
え?なんでって…
魔冬
私がそう言う目で
見られるのは当たり前の
ことで…死刑になるのも
そう…なのに…なんで皆
は…どうしてそこまで…
見られるのは当たり前の
ことで…死刑になるのも
そう…なのに…なんで皆
は…どうしてそこまで…
悠仁
そりゃあ、友達だからに
決まってんじゃん!
決まってんじゃん!
魔冬
友…達……
五条先生
摩冬、これで君はもう
独りになれないよ。
独りになれないよ。
魔冬
そっか…友達…
だったんだ。
だったんだ。
五条先生
(その調子で…取り戻して
いこうね、本当の自分…)
いこうね、本当の自分…)