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永瀬蓮音
んで，どうしたん?
高橋恭平
なんか心配やったから。
永瀬蓮音
ていうか明日学校じゃないん?
高橋恭平
明日は休み
永瀬蓮音
そう
高橋恭平
相談してや…
高橋恭平
そうやないと俺が来た意味ないやん。
永瀬蓮音
え?その為だけに来たん?
高橋恭平
だって電話やったらさ話しにくいやろ?
永瀬蓮音
まぁせやけど…
高橋恭平
なにがあったん?
永瀬蓮音
えっと…
高橋恭平
高橋恭平
そんな話しにくいことなん?
高橋恭平
そんなに俺頼りない?
永瀬蓮音
ちゃう…そんなことない。
高橋恭平
じゃあなんで教えてくれへんの?
永瀬蓮音
それは…
高橋恭平
高橋恭平
ほら，幼なじみの俺でも言えへん事なんやろ?
永瀬蓮音
ごめん…
高橋恭平
謝って欲しんちゃうねん。
高橋恭平
高橋恭平
蓮音が…蓮音が苦しんでたら俺も苦しんや。
高橋恭平
だから，蓮音が溜め込んでる毒…俺に全部
永瀬蓮音
わかった。
永瀬蓮音
永瀬蓮音
恭平は廉兄のこと覚えとる?
高橋恭平
あ〜廉くん…懐かしいな。
永瀬蓮音
私がいきなり引っ越したってことあったやん?
高橋恭平
あ〜あったな。
高橋恭平
連絡もあんま取れへんかったな。
永瀬蓮音
その時，私施設におった。
高橋恭平
は?施設?
永瀬蓮音
うん，お父さんに色々あって…
高橋恭平
うん
永瀬蓮音
それでお母さん死んじゃって
高橋恭平
え…玲奈さんが……?
永瀬蓮音
そう。で廉兄も記憶なくして
高橋恭平
記憶を……
永瀬蓮音
うん。
永瀬蓮音
それで今うちの学校の先生しとんよ。
高橋恭平
え?記憶失くしたんじゃ…
永瀬蓮音
記憶は私たち家族のことだけなくなってるの。
永瀬蓮音
だから，知識的には大丈夫やったらしいねん。
高橋恭平
で，廉くんの授業受けとんの?
永瀬蓮音
うん…
高橋恭平
それが気まずいって感じ?
永瀬蓮音
う〜ん…なんか辛いんやんな…
永瀬蓮音
色々。
高橋恭平
そうやんな…。
高橋恭平
そりゃそうや，実の兄が自分のこと分からへんって相当辛いやろ。
永瀬蓮音
ホンマに…嫌。
高橋恭平
ほら，おいで
永瀬蓮音
永瀬蓮音
え?
高橋恭平
え? やなくて…
高橋恭平
ほら!!
永瀬蓮音
いや，なんで?
高橋恭平
は?蓮音が泣いとるからに決まってるやん。
私が…泣いとる?
永瀬蓮音
え?なんで?
なんで…私泣いとんやろ。
溢れ出した涙は止まらなくて
涙腺が崩壊したように
涙がこぼれていく。
永瀬蓮音
恭平…
私は恭平の胸に飛び込んだ。
高橋恭平
辛かったな…
高橋恭平
気づいてやれんくてごめんな。
なんで…?
なんで恭平が謝るん?
恭平は悪いことしてへんやん。
永瀬蓮音
きょう…へい
高橋恭平
大丈夫…俺がなんとかするから。
永瀬蓮音
なんとかするって…なにを?-w
高橋恭平
う〜ん…どうしよかな。
永瀬蓮音
案ないんかい-w
高橋恭平
しゃあないやん…いきなりなことやったし。
永瀬蓮音
まぁせやな。
永瀬蓮音
恭平はちょっとバカなとこもあるしな-w
高橋恭平
でも，おバカとアホは紙一重って言うやん?
永瀬蓮音
おバカとアホ一緒やから-w
高橋恭平
え?あ，なんやったっけ?
永瀬蓮音
おバカと天才は紙一重。
高橋恭平
そうそれ!!
永瀬蓮音
もう-w
高橋恭平
まぁせやから，任しといて。
永瀬蓮音
いや，頼りがいがない…
高橋恭平
まぁ，大丈夫。
高橋恭平
任せといて
永瀬蓮音
う〜ん…
高橋恭平
そこ悩むとこちゃう-w
永瀬蓮音
分かった。
永瀬蓮音
じゃあ，任せるわ!!-w
高橋恭平
ありがとう
恭平のいい所は
こうやって 笑顔にさせてくれる所やと思う。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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