クロ
...はぁ
クロ
今日も依頼か...
放課後の教室は、静まり返っていた
クロ
今日は.....あぁ、あいつか、
急いで向かおう、
クロ
(ここで当たってるか...?)
花子
こんにちは、
花子
貴方が呪い屋さん?
クロ
そうだが、
花子
....どうか、うちの弟を....
クロ
何故、殺せと?
花子
....弟は、病気を持っています。
花子
治らない、あと少しの命なのです。
クロ
だが、そうならば普通残りの時間を過ごした方がいいんじゃないか?
花子
いえ、殺して下さい。
花子
苦しむより、1回で殺した方が楽....なのでは、と、思い...まして、
花子の頬には涙が浮かんでいた
クロ
.....わかった。
花子
ありがとうございます.....
そして、ついに俺は...
殺してしまった。
直接殺すのはいつぶりだろうか、
心臓が高鳴り、息が荒くなる あぁ今からこいつを殺すんだ、と思うと 悲しみや怒りとは違う、なにかの感情が 湧き出してくる
なにより、1番興奮するのは "本当は花子は弟の死を望んでいない" ということ。
ヤブ医者だかなんだか知らないが、 病気を治さなかったことを感謝した
だって____
クロ
....
クロ
よし、帰るか。
暗くなった病室では 人ではなくなった自分が立っていた