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悪魔先輩を落とします No.⑩

悪魔先輩を落とします No.⑩

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悪魔先輩を落とします No.⑩

♥

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2019年02月11日

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古坂の家に向かう途中で俺は悩んでいた。

昨日からずっと、古坂のことを考えると胸が痛む。

今まで人間関係で、何も悩むことはなかったが

これほど人に対して悩んだことはない。

そんなことを考えてると、古坂の家に着いた。

ピンポーン

奈緒

斎先輩っ!

突然後ろから背中を叩かれた。

痛っ、古坂かよ…

奈緒

ごめんなさい。ちょっとコンビニ行ってて、先輩見つけちゃったんで

奈緒

驚かせちゃいました!

ニカッと笑う無邪気な笑顔にまた鼓動が早くなる。

そ、そうか…

奈緒

…?

奈緒

いつもみたいに毒舌じゃないんですね〜

…お前は毒舌の方が好みなのか?

奈緒

そーゆわけじゃないですよ!

奈緒

とりあえず公園にでも行って話しましょう

あ、あぁ。

なんか今日は、あいつのペースに乗せられてる気がする…

俺と奈緒はすぐ近くにある公園のベンチに座った。

奈緒

先輩、心臓の痛みの正体。

奈緒

教えてあげますよ

古坂は知っているのか?

奈緒

…ふふっ

奈緒

もちろんですよ

奈緒

私も同じですから

古坂も…同じ?

奈緒

先輩、

なん…

その瞬間、古坂は俺の唇を奪った。

奈緒

…私、先輩とこういうことすると、ドキドキするんです

奈緒

先輩はどうですか…?

…っ

俺は無意識に顔を手で隠した。

…おれ、も、する。

奈緒

!!

奈緒

私が先輩に思ってる気持ち、それと同じなんです

奈緒

…わかりますか?

…わかった、

…わかってしまった。

俺は、古坂が好きなんだ。

……俺の負けだ

奈緒

…え?

俺は、古坂が好きだ。

……約束通り付き合ってやるよ。

奈緒

なんで上から目線なんですかっ!

少し怒り気味の膨れた顔が可愛くて

俺は、古坂にキスをした。

奈緒

…っ!…ふぁ……んっ

奈緒

…んぁ…せ、せんぱ…ぃ

奈緒

…くる…しいです…んっ…

俺は無性に古坂をめちゃくちゃにしたくなった。

舌を絡めると、古坂は俺の腕を掴んで必死に息をしているようだった。

…んっ…はぁ…

…古坂

奈緒

…な、なんですか…?

これだけで済むと思うなよ?

奈緒

あ、悪魔先輩だ…!

【完】

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