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テラーノベル(Teller Novel)

結月瑠夏

な…何あれ…

結月瑠夏

に…逃げな…と…!

私は直ぐに巨大な肉の塊から逃げようと足を動かそうとする、 だが私の足は恐怖で竦み、 思うように動かせない。

結月瑠夏

ふっ…ふぅー…っ…!ッ…!(動け…!動けっ!)

肉の塊が直ぐそこまで来ている事に焦りと恐怖が込み上げてくる、 呂律も回らず、息が荒くなる。

手に掴んでいたあの肉塊は いつの間にか私の手から 忽然と消えていて、 目の前に居る巨大な肉の塊の 足元を通り過ぎて、 そそくさと逃げて行くのを見た。

…そんな事よりもだ、 私の体は目の前に居る肉の塊に怯えてしまって思うように動かない。

結月瑠夏

ふぅーっ…!!ふぅー…ッ!っぐうッ…!(動け…!動け!動けっ…!

私は恐怖で立つ事すら ままならなくなっている足を 指で思い切りつねる、 だが、痛いだけで、動かない。

結月瑠夏

っ…あ…

私が意味も無い行動をしている内に、巨大な肉の塊は、 ゆっくりとだが近付いていた。 そして肉の塊との距離は 僅か2メートル…

結月瑠夏

嫌…ら…嫌だっ…

私には好きな人が居る、 向こうにはどう思われているのか それは全く分からないけど、 遊ぶ約束で…それで会って… 気付いたらここに居て…

《〜♪》

結月瑠夏

…ぇ?

ポケットに入れていたスマホに 着信が入る、 こんな時にスマホの着信を 気にする事は無いのだが、 私はスマホを取り出して その着信を見た。

スズ

今どこに居る〜?

鈴だ、鈴からの着信だった、 良かった、鈴は生きているようだ。

私は鈴が生きていると分かり、 直ぐに返信する。

結月瑠夏

結月瑠夏

鈴!ぃ何処な居る!?
怪我は内!?

私は焦りと喜びが交互に来て、 誤字を連発する。

スズ

スズ

怪我は無いよ〜?

スズ

スズ

私は今ね〜?凄い所に居るよ〜、学校みたいな所でねー?
夕日と夜が合体したようなーそんな場所に居るよー。

結月瑠夏

結月瑠夏

そっか、良かった…とにかく鈴は大丈夫みたい。

スズ

スズ

鈴はー?瑠夏は大丈夫じゃないの?

結月瑠夏

結月瑠夏

ううん、私は大丈夫だよ、
…ちょっと返信はあ後にするからとりあえず待ってて。

スズ

スズ

…うん!分かったよー!

結月瑠夏

…さて……恐怖で足が動けないとか…
そんなの…

結月瑠夏

どうでもいい。

結月瑠夏

今私が出来る事は…地面を這い図ってでも逃げる事、ただそれだけだ。

結月瑠夏

どんなにそれか惨めだったとしても、どうだって良い…
自身の友達に…"好き"を伝えれなくて死ねない…死ねないッ!

私は自身を奮い立たせ、 なんとか立ち上がるのだった…

世界を越える冒険 マスクドライダールカ

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