私は

花吐き病というものに

かかってしまった…

私の体は生まれた時から弱くてもう…

助からない

今日は

私の大好きな彼氏に…

翔に遺書を書きます

『翔へ』 あなたがこの手紙を読んでいる頃には、私はもう居ません。 『翔と出会ってもう2年 すごくすごく楽しかった』

『一緒にプールに行ったね』 『花火を見に行ったね』 『クリスマスケーキ作ったね』 『初めてのデートはドキドキしました』 『バスケの試合カッコよかった』 『1年記念はネックレスくれたね』 『嬉しかったよ』

…

『あと、たくさんケンカしたね』

『でも』

『もう、出来ません。』

ぽた

『あなたのキスも ハグも あたたかさも』

ぽろ ぽろ

『ぜんぶ』

『他の子の物になるんだね』

私の声も気持ちも

辛さも 喜びも

『どうか』

大切な人に伝えられなくなる

『その人を幸せにして』

その頃翔は

～病室～

『翔へ』 『この手紙を読んでいる頃には、私はもう居ません。』 －－－－－－－－ー －－－－－－－－ー －－－－－－－－－ －－－－－－－－－ 『どうか』 『その人を幸せにして』

『大好き…』