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テラーノベル(Teller Novel)
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とある牢屋のお話 ある男女は罪もなく 冤罪をかけられ 牢屋に囚われてしまった 誰が何の為に二人を 牢屋に入れたか分からず 数年の時が経った…

A

B大丈夫か?

B

ん…

B

うん。

A

君はどうして捕まってしまったんだい?

B

A

(ずっと長く一緒にいるが全然打ち解けられないな)

A

(早くここから出たい)

A

(僕にはやる事があるのに…)

次の日の朝

Aが目を覚ますと隣にいるはずのBがいなかった

A

B…
どこへ行ってしまったんだろう

牢屋内を確認するが特に変わった事はなかった

しばらく周りを確認していると タンスの後ろの壁が数年もの間 穴を開け人が1人通れるくらいの 大きさになっているのに気がつ いた

A

何だこの穴

もしかするとこの先になにか あるかもしれないと思いAはその穴 に入っていった

中は薄暗く少し周りが見える状態であった そのまま進んで行くと

遺跡に到着した

A

なんだ…ここ

見たことない建造物が並んでおり Aは恐怖でしかなかった

A

本当にBはいるのか…

不安しか頭になかった

しばらく進んで行くと 大きい湖が見えてきた そこに女性がおり水 浴びをしていた

B

A

誰だろう?
話しかけて
みるか

Aはその女性に話しかけた

A

すみません
少女を見ま
せんでしたか?

B

!?

そこにいたのは水浴びをして衣服を 脱いでいたBの姿であった

A

ご…ごめん
知らない人かと
思って話しかけて
しまった💦

A

しかも裸だなんて💦

とっさに焦りながら 後ろを振り向いた

B

だ…大丈夫

Bは急いで衣服を着て Aの隣に座った

A

なんでこんな所にいるんだ?

B

A

(まただんまりか…)

B

最初…

A

B

最初は私…
脱走を考えていたの

A

!?

B

それであのタンスの裏にある壁をなんとか穴とか開けられないかなって

B

Aが寝ている時とかに数年かけてあそこまで穴を大きくしたんだ

A

そうだったのか…
全然気づかなかったよ

B

うん

B

それと…

A

ん?

B

一緒にいるしちょっと気にされちゃ嫌だしさ
まぁ私が気になっちゃうだけだけど
水浴びしたいなって思ってて

B

朝は毎日ここに来てるんだ

A

そういうことだったんだな

B

Aはなんでここに?

A

あっ…

A

(Bの事を探しにきたとか言えない…)

A

んーとたまたまだよ
ほらたまたま💦

B

ふーん

A

(セーフ)

B

まぁなんでもいいけど

A

そういえば
お前って
普通にお話
できるんだな

A

全然話が
できないのか
したくないのか
良くわからなかったから

A

嫌われてるとか思ってた

B

B

私とあまり関わらない方がみんな幸せだよ…

B

私さこの牢屋に入る前は名の知れた貴族の家系でさ

B

優雅に毎日紅茶とか飲んで楽しくお話したりして暮らしていたのに…

B

ある時…

Bが住んでいた屋敷に魔物を引き連れた 亡き魔王の部下が襲撃してきて 屋敷にいる者をすべて惨殺し魔力数値が高い者だけを生かしアジトへ連れ帰ったらしい

そのアジトで魔力数値が高い者1人1人に 生前の魔王の血を飲ませて生きていた者を 次の魔王候補にするというものであった…

B

私の…お母さんとお父さんも

涙を流し声も震えていた

B

ぐすん

B

私だけが

B

生き残って今この身体に
魂が2つあるの

B

その魂が私が寝ていたり気を失っていたりすると身体の所有権を奪って良くない事をするの…

B

そのせいで私は…

A

かわいそうにな…

B

Aはなんでここに?

A

僕は気づいたらここにいた
記憶がないんだ

B

牢屋に来る前はどこにいたの?

A

昔から両親がいなくてさ村のみんなが家族だったんだ

A

心配してるかなぁ…
けどもうだいぶ経ってるよな

B

待ってる人がいるのは羨ましいよ…
私は誰もいないし今後も誰とも
関わりたくない…

B

誰も…傷つけたくない…

Bは泣いていた 泣いている彼女を 慰める事はでき なかった

B

さてお腹も空いたし帰りたくないけど
牢屋に戻ろう

A

そうだな

A

戻ろう

プリズン・マジック・デストラクション

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