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テラーノベル(Teller Novel)

➥廊下

𝗧𝗛 .

よぃっしょ 、

準備室から油絵のキャンパスを2枚抱え、作業室へ向かっていると 廊下の角で待ち構えて居たかのように友人が現れた.

お決まりの店で買ったソボロパンを食べながら自然と隣にやって来た.

𝗕𝗼𝘆

キャンパス抱えて、
また絵でも書くのか ? ㅋ

𝗧𝗛 .

ドユナ

𝗕𝗼𝘆

なぁ、

𝗕𝗼𝘆

絵ばっか描いてないでさ
息抜きしようぜ 、俺ら学生だろ?

𝗧𝗛 .

例えば ?

𝗕𝗼𝘆

ん ~ 、旅行とか

𝗕𝗼𝘆

あ、彼女 !! 彼女つくれよ

𝗧𝗛 .

今彼女とか要らないかなぁ

𝗕𝗼𝘆

お前影で結構人気なのに、
はぁ.....可哀想 ~

𝗧𝗛 .

僕 別に悲しくないよ ㅎ ?

𝗕𝗼𝘆

お前じゃねぇよ
周りの女の子だよ

𝗕𝗼𝘆

油の匂いじゃなくてさ
女の子の良い匂い嗅いだら、いい絵描けるってッ ㅋ

そう笑顔で言いながら僕の肩に手を回す ドユン

作品と女の子の匂いに何の関係があるんだか.

そんな話をしてると、 後ろから同じ作業室の女の子2人が歩いて来て横を通りすぎる時、ポケットに両手を突っ込んだ女の子が

𝗚𝗶𝗿𝗹

キッモ 、

と、ドユナ に向かって吐くように言い捨てた.

𝗕𝗼𝘆

お、?!

𝗕𝗼𝘆

なんだと??
ヤー 、 俺に限ったことじゃなくて男は皆そう思ってんだぞ ?!

𝗕𝗼𝘆

ヤー !!

𝗧𝗛 .

ㅋㅋㅋㅋ

𝗕𝗼𝘆

何笑ってんだよ 、 ㅋ

𝗧𝗛 .

ドユナ 女の子の匂い毎日嗅いでる癖に良い絵描けてないじゃん

➥作業室

𝗕𝗼𝘆

描けないんじゃない、
あえて描いてないだけだ

𝗕𝗼𝘆

俺の絵見たら腰抜かすからな ? お ?

𝗚𝗶𝗿𝗹

((描いて恥かくのが怖いだけでしょ ~

𝗕𝗼𝘆

!?

𝗕𝗼𝘆

ヤー、見たこと無いくせn

【ガタンッ】

ドユナ を無視して自分のスペースの机に持って来たキャンパスを置いてると、話途中に慌てて後を追って来た ドユン が椅子に座りパンを食べ続けていた.

何処から持って来たのか、 さっきまでは持っていなかったはずのイチゴミルクも一緒に.

𝗕𝗼𝘆

最高で何年付き合ったことある ?

𝗧𝗛 .

...1年 、半 ?

𝗕𝗼𝘆

え'' !?

彼を無視して作品の仕上げ準備を進めていると、そんなのお構い無しに噛み付くように質問を重ねて続ける.

𝗕𝗼𝘆

高校の時 ?

𝗕𝗼𝘆

え、 告白は?? テヒョン から !?

【ガタンッ..!】

𝗧𝗛 .

ドユナ ~
いつまで此処に居んの

暇人すぎる彼に呆れつつそんな質問をしたが、本人の耳には入らず 頬の上に描いたような笑みを漂わせニヤニヤと気持ちの悪い目で僕を見ていた.

𝗧𝗛 .

な 、何 ㅋ

𝗕𝗼𝘆

てことは興味が無い 、ってわけじゃぁ無いんだよな ?ㅋㅋ

𝗕𝗼𝘆

実はさぁ ~
2日後に合コン開く予定n

合コンに誘っている途中、 後ろをサイズ50号のキャンパスを運んでた友人が気づかなかったのか ドユン の背中を思いっきり押してしまい

突然の衝撃でバランスを崩した ドユン は体重をかけていた僕の机ごと前に大きく押し出された挙句

食べて居たソボロパンを、 筆についた絵の具を落とす用の油と網が張ってある共同使用のバケツの中に落とした.

【ギィィ ッ、!】

𝗧𝗛 .

あ !!

𝗕𝗼𝘆

ッテ 、

𝗕𝗼𝘆

.....!!
あ'' ~~~~~~ッ !!!!

𝗕𝗼𝘆

まだ、半分しか食べて無かったのに..

𝗚𝗶𝗿𝗹

ぇ...ちょっと ッ

𝗚𝗶𝗿𝗹

さっさと食ってれば良かっでしょ?!

𝗚𝗶𝗿𝗹

ちんたら食ってたせいで
筆の油落とせないじゃん !!

頭を1発叩かれながら、 半分のパンを悲しそうに見つめる ドユン とバケツを回収する女子.

𝗕𝗼𝘆

だいたいッ、ぶつかって来たのg

𝗧𝗲𝗮𝗰𝗵𝗲𝗿

チェ ドユン !!

𝗕𝗼𝘆

((ビクッ

基本作業室に来ない先生が不機嫌な様子で、入って直ぐ ドユン の名前を叫んだ.

𝗧𝗲𝗮𝗰𝗵𝗲𝗿

居ないの !?

𝗕𝗼𝘆

こ、此処です ...

恐る恐る手を挙げ先生に自分の場所を教えると、 静まり返った部屋の入口に立つ先生はさっきより低めのトーンで声を張った.

𝗧𝗲𝗮𝗰𝗵𝗲𝗿

..一緒に来なさい

𝗕𝗼𝘆

は、はい

𝗕𝗼𝘆

.....((ゴクッ

𝗧𝗛 .

((早く行きなよ

先に部屋を出た先生を見送ると

慌ててポケットからお金を出し、僕の腕を引き手のひらに託すように出した.

𝗕𝗼𝘆

テヒョア 、同じの買ってきて

𝗧𝗛 .

え ??

𝗕𝗼𝘆

お願い ッ

𝗧𝗲𝗮𝗰𝗵𝗲𝗿

早く !!

𝗕𝗼𝘆

俺の机に置いといて ッ
コマウォ ~~ッ

𝗧𝗛 .

いいって言ってn、

【タッタッタッ】

ドユン が食べてるソボロパンは、大学から少し遠い店に置かれたやつで わざわざ そこまで買いに行くのが面倒になった僕は

ソボロパンに味が似ているメロンパンを近くのGS25(コンビニ)で買っていくことにした.

クリームと、メロンクリームの下にメロンジャムが入っている甘いメロンパン.

ついでに빼뺴로(ペペロ)のアーモンド味を持ってレジへと向かった.

1900ウォンになります

𝗧𝗛 .

はい

ドユナ の金で買ったっていいよね? だって忙しいのに買いに来てやったんだし ♪

ドユナ から預かった金を出して自分の食べたいペペロと頼まれたパンを購入した.

ありがとうございました ~

【ウィーン】

【ウィーン】

買う物買ったし、 さっさと ドユン の机に置いてキャンパス立てないと.

【🏍 ブゥーンッ!!】

激しいバイクの排気音を鳴り響せスピードを出しながら左の方から走ってくるのが見えた.

コンビニの階段上に居た僕は、ふと下を見るとヘッドホンを付けて歩いていてバイクに気づいていない女性が居ることに気づいた.

𝗧𝗛 .

..!!

𝗧𝗛 .

あの ッ
後ろからバイクg

𝗧𝗛 .

アーシッ....!

女性が避けるだろうと思っているのか、スピードを落とす様子の無いバイク.

女性にはヘッドホンで全く声が届いてない.

【グイッ !!】

残り3段程だった階段から飛び降り、 下に居た女性の腕を掴んで自分の方へと引き寄せた.

𝗧𝗛 .

あっ、ぶなかったぁ...

【バシャッ】

ギリギリで抱き寄せた女性の腕を掴みながら胸を撫で下ろし通り過ぎて行くバイクを見送った.

女性もバイクに漸く気づいたのかヘッドホンを取り驚いた顔でバイクを見た後 僕の方を見上げた.

𝗧𝗛 .

大丈夫ですk....?

女性の腕をずっと掴んでいたことを思い出した僕は急いで手を離し 大丈夫かと聞こうとしたら

焦った顔で僕の胸辺りをずっと見ていた.

ヘッドホンは取ったから今度は聞こえてるはずなのに、 全く反応が無い.

𝗧𝗛 .

????

𝗚𝗶𝗿𝗹

((ど、どうしよう...

何か変な物でも着てきたかな、 そう思いながら僕も自分の胸辺りを見下ろしてみると

𝗧𝗛 .

あ''ッ

作業着用のつなぎの袖を腰で結び、 上は無地で真っ白の長袖Tシャツ着を着ていたのだが

真っ白のTシャツの真ん中は 広範囲で茶褐色に染まっていた.

𝗧𝗛 .

((落ちるかな、これ....

服を確認した後 再び女性を見ると手には少しだけ服と同じ茶褐色の液体が残ったロゴ入りカップに緑色のストローが刺さった物を見て

服が茶褐色に染まった理由を察した.

𝗧𝗛 .

ぁ ー....

コーヒー持ってたのか.

𝗚𝗶𝗿𝗹

....!!
すみません、本当にすみませんッ

𝗚𝗶𝗿𝗹

((どうしよう..!! もぅッ

ハンカチを取り出し オドオドした様子で服を拭こうとする

𝗧𝗛 .

だ、大丈夫です ッ

𝗧𝗛 .

大丈夫ですから
ハンカチしまってください

𝗚𝗶𝗿𝗹

で、でも ッ

𝗚𝗶𝗿𝗹

ぁッ、
脱いでください

𝗧𝗛 .

は、はぃ ??

𝗚𝗶𝗿𝗹

クリーニングに出して
お返しします

𝗧𝗛 .

!?

𝗧𝗛 .

ほ、本当に !!
大丈夫ですから.....

𝗧𝗛 .

、ㅎㅎ

𝗧𝗛 .

それじゃ、 僕はこれで...

本当に脱がしそうな勢いの手を止め 逃げるように大学の方へ走った.

𝗚𝗶𝗿𝗹

あ、

𝗚𝗶𝗿𝗹

本当に、すみません ー !!

𝙏𝙤 𝙗𝙚 𝙘𝙤𝙣𝙩𝙞𝙣𝙪𝙚𝙙 ⇢⇢

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