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テラーノベル(Teller Novel)

このクラスは

少しでも悪いことをすれば

裁判が行われる

たとえ、先生だとしても

増田 詠美

京香、帰ろ

斎藤 京香

うん

増田 詠美

さよなら!

百瀬 姫華

あら

百瀬 姫華

増田さん、斎藤さん

百瀬 姫華

待ってちょうだい

百瀬 姫華

これから山田くんの裁判が始まるわ

増田 詠美

裁判開始

百瀬 姫華

弁護人は恵里香、よろしく

百瀬 姫華

裁判長は私よ

百瀬 姫華

被告、山田 謙次

百瀬 姫華

被害者は中島 優花

百瀬 姫華

それじゃ

百瀬 姫華

はじめ

クラスの全員が裁判を見守るというルールがある

百瀬 姫華

被害者の中島さん

百瀬 姫華

されたことを全て証言して

中島 優花

はい…

中島 優花

今日の昼休み

中島 優花

私は中庭で友達と弁当を食べていました

中島 優花

そしたら私の弁当の袋が風に飛ばされてしまって

中島 優花

山田くんの足元に落ちました

中島 優花

それを山田くんが踏んだんです

百瀬 姫華

ほう…

中島 優花

私は山田くんのほうに行って袋を取って戻りました

中島 優花

そしたら山田くんが大きな声で

中島 優花

「ここに弁当の袋をおいたやつ!出てこい!」

中島 優花

って言ったんです

中島 優花

私は行きました

中島 優花

そしたら顔を叩かれました

百瀬 姫華

以上ですか?

中島 優花

はい

百瀬 姫華

今中島さんが言ったことを証明できる人は

高橋 凛

はい

百瀬 姫華

お願いします

高橋 凛

私は優花と一緒にご飯を食べていました

高橋 凛

優花が言ったことは間違いがありません

内藤 優衣

私も、見てたわ

百瀬 姫華

優衣、あんたは良いから

百瀬 姫華

わかりました

百瀬 姫華

では山田

百瀬 姫華

なぜそんなことをしたのか証言して

山田 謙次

俺はそんなことをしていない

山田 謙次

まず中島が風に飛ばされないようにするべきだ

百瀬 姫華

終わり?

山田 謙次

ああ

百瀬 姫華

でもな

百瀬 姫華

聞いてる人もいるんだ

百瀬 姫華

別に中島さんは、なにもしていないのに

百瀬 姫華

叩く必要などない

櫻井 恵里香

異議あり

櫻井 恵里香

山田は否定をしています

櫻井 恵里香

そちらの人々が協力しているのかもしれない

櫻井 恵里香

他に中庭にいても聞こえなかったって人がたくさんいる

中島 優花

待ってください、内藤さんだってそう言っています

百瀬 姫華

もう良いでしょ

百瀬 姫華

恵里香、弁護不能よ

百瀬 姫華

山田の言っていることは訳がわからない

百瀬 姫華

中島さんが正しいと思うわ

百瀬 姫華

さぁ皆さん

百瀬 姫華

投票してちょうだい

百瀬 姫華

山田が有罪なのか無罪なのか

山田 謙次

俺はしていない!

山田 謙次

信じてくれ!

増田 詠美

(山田くん、ごめんなさい)

百瀬 姫華

ですよねー

百瀬 姫華

被告、山田、有罪です

百瀬 姫華

おめでとう

百瀬 姫華

しばらく休学ね

百瀬 姫華

私から校長に伝えとくわ

たとえ、校長先生でも逆らえない

百瀬さんの父が学校にとても大きい額を

寄付しているから

私たちは

百瀬さんに逆らえない

次は私の番かもしれないと思うと

ゾッとする

もう学校にこられないほど

社会に出れないほど

心をメチャメチャにされてしまうから

心を殺されてしまうから…

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