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橋本 涼太
ただいま…って、どうしたの！？その傷！？
コロタの顔には、右目ら辺から口ら辺までに湾曲した二本線の傷があった
コロタ
…
(あいつにやられたなんて…言えない…)
コロタ
…なんでもない
橋本 涼太
なんでもなくないよ！コロタの馬鹿！
コロタ
え…？
橋本 涼太
何があったの！？なんでもかんでも1人で解決しないで！猫だから自由気ままに1人で過ごしたい時間もあるかもしれないけど…無理してそんな傷作って…
橋本 涼太
嫌だよ…俺…
涼太は半泣きだった
コロタ
…ごめん
コロタ
僕…
コロタ
いや、やっぱ話せない…
橋本 涼太
……話したくないなら…じゃあどうしたいとかない？
コロタ
…いつか、絶対に話すから…！待っててほしい
コロタ
ずっと僕のこと"好きなまま"待ってて欲しい！！
橋本 涼太
…分かった
橋本 涼太
約束だよ？
コロタ
うん…
橋本 涼太
ほら、指切りしよ？
コロタ
…うん…！
ゆっびきっりげーんまん♪
コロタ
(……僕のために…泣いてくれるの？)
うっそつーいたーらはーりせーんぼんのーます♪
コロタ
(………嬉しい)
ゆーびきった！
コロタ
(嬉しいよ…！)
コロタ
(…ありがとう)
コロタ
ね…
橋本 涼太
ん？
コロタ
今日、一緒にぎゅーして寝たい
橋本 涼太
…あはは、いいよ…！
コロタ
ありがと…ふふ…
多分このとき、どっちも半泣きで笑ってたと思う
コロタ
ねね
橋本 涼太
ん？今度は何？笑
コロタ
…最初に一緒に学校行ったときにいたあの男の子、結局誰なの？
橋本 涼太
え？あー…幼なじみだよ
橋本 涼太
小3のころに引越ししていなくなっちゃってたんだけど、最近戻ってきたみたい
コロタ
へぇー…
コロタ
(…幼なじみだったんだ…)
コロタ
(…だから仲良かったんだ)
コロタ
(恋愛感情とか…なかったんだ)
コロタ
その人のこと好き？
橋本 涼太
好きじゃないよ笑
橋本 涼太
ただの親友だもん
橋本 涼太
彼氏とは別！
コロタ
そっかぁ…笑
橋本 涼太
え？嫉妬しかけた？今もしかして笑
コロタ
…うるさいなぁ…笑
コロタ
…もういいや！この流れで言っちゃう！
橋本 涼太
…さっき話せないって言ってたやつ？
コロタ
うん！
コロタ
実はね…
幼なじみというワードを抜いて、あったことを話した
高田 春也
あいつ…猫なのか
高田 春也
…"俺と同じ"、"獣人間"か
高田 春也
つまり…あいつはずっと涼太の家に住んでた猫ってわけか
高田 春也
…難しいな
高田 春也
もしあいつらが両想いだったら…
高田 春也
でも……伝えなきゃ…………
高田 春也
………
高田 春也
…くそ…！
橋本 涼太
…初めてじゃない？こうやって人間の体で一緒に寝るの
コロタ
そうだね…温かくて…毛がないから密着感がすご…く…
橋本 涼太
…なんか変態みたいなこと言ってるよ？
コロタ
うるさい…！//
コロタ
初めてなんだから…楽しませてよぉ…/////
橋本 涼太
(ツンデレになっちゃった…♡)
橋本 涼太
(こうなるとかわいいんだよなぁ…♡)
橋本 涼太
よしよし…♡
頭を撫でる
コロタ
んぁ…！/////
橋本 涼太
声かわいい…
コロタ
もぉ…//
暗闇で顔は見えなかったが、コロタの顔が熱くなっていて、赤くなっているのが伝わった
橋本 涼太
ね、猫の鳴き真似してみてよ笑
コロタ
…にゃあ//
橋本 涼太
あはは…！かわいい…♡
コロタ
…かっこいいがいい…し…
橋本 涼太
かわいいだめ？
コロタ
……別に…嫌じゃないけど…//
橋本 涼太
ははは……
そうしてるうちに、いつの間にか眠ってしまったのだろう
次に聞こえたのは…
お母さんの声だった
お母さん
涼太ー！ご飯よー！！
お母さん
涼太ー！
遅くまでイチャついてたから、朝の目覚めが遅かったのだ
お母さん
涼太ー！入るわよー！！
橋本 涼太
(！？やばい！！)
反射的に体が動く
コロタを必死に揺さぶって起こす
コロタ
…んん？
橋本 涼太
お母さん来るから猫に戻って！！(ﾎﾞｿﾎﾞｿ
コロタ
！！
コロタ
分かった…！(ﾎﾞｿﾎﾞｿ
ガチャ…！
お母さん
あら、起きてるじゃない
お母さん
ていうか、なんか喋ってた？
橋本 涼太
え、えぇ？気のせいじゃない？？💦
お母さん
そう…？
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