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環境に汚染される

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放課後奇譚

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2021年08月15日

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放課後 教室

取り敢えず何とか乗り切った...

あの後、数人のノイズ化を 目撃したが今は普通に 戻っていることを確認した。

帰りのHRが終わり教室の 生徒が次々と帰り始める頃、 俺は彼女に声をかけた。

鬼怒川さん...ちょっといいかな?

はい、どうしました?

....

そして俺は“あの言葉”を 彼女にぶつけてみた。

鬼怒川さん、俺には“偽物”ってのが何のことか分からない

だけど俺は“今、幸せ”に生きてると思うんだ

俺はそう言い彼女の 返事を待った。 すると...

は、はあ...そうですか?

あの...すみませんが何のことを言っているのでしょうか?

えっ?

(“幸せ”と“偽物”がNGワードじゃないのか⁉︎)

(じゃあ一体何が豹変条件なんだ...‼︎)

(あ...そういえばもう一つ言われた“あの言葉”か...?)

俺は改めて鬼怒川さんに 語りかけた。

俺には“妹”はいない。俺は生まれた時からずっと一人っ子だ

(さあどうだ...‼︎)

と反応を待っていた 時だった。

...は?何、まだ思い出せてないの?

それとも思い出せないふりして私を馬鹿にしてるとか?

まあ、いいや。結局殺せばいい話だし...ッ‼︎

突然態度が変わったかと思うと 彼女はスタートダッシュ を決め、俺に襲い掛かった。

あっぶ...ッ‼︎

俺は間一髪のところで避け いつでも逃げ出せるように 扉の近くまで来た。

おい、どうしてこんなことするんだ...?

はあ?どうしてだあ?

そんな自覚もないの?

チッ...うぜぇからさっさと死ね‼︎

彼女はそう言うと 再び俺に襲い掛かろうとした。

うおおおッ‼︎

俺は近くにあった机を 彼女めがけて投げつけた。

いってーなぁッッ‼︎

彼女の声と同時に 俺は教室を飛び出した。

靴箱

はぁ...はぁ...はぁ...

ヤバ過ぎだろ...アイツ...

俺は何とか1階まで降りて 彼女との距離を保った。

このまま帰りたい...が、アイツに聞きたいこともある...

はあ...てか何で周りの生徒は助けてくれないんだ...

ノイズ化が始まった影響とかもあるのか...?

俺がそんな考察をしていると 遠くの方で酷く不快な音が 聞こえてきた。

例えるのなら 黒板を爪で引っ掻いた ような音だ。

そしてその音はやがて 俺の前に姿を現した。

殺す殺す殺す殺す...

彼女の手には包丁が 握られており 「殺す」とずっと呟いている。

聞きたいことがあったけど...どうやら聞く耳を持たなそうだな...

殺す...殺してやる...

死ねぇッ‼︎この“犯罪者”がぁ...あ...

彼女は俺に突撃しようとした 途端、力が抜けたように 地面に倒れ込んだ。

なっ...これってまさか...

《ディンドン ディンドン♪》

この音...

《警告、2回目》 《退場まで残り1回》

次、鬼怒川さんが警告を受けたら退場まで残り0回...

つまり4回目は止めてもらえないか、鬼怒川さんが罰を受ける...

取り敢えず包丁だけ取り上げよう...

俺は鬼怒川さんの手から 包丁を抜き取ると 傘立ての下に隠した。

そして俺は後ろを振り返らず 家路を急いだ。

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