ピピピ とうるさく鳴り響くアラーム
いつものように強く叩いた アラームは
おとなしく音を止めた。
れる
はぁ…
変わらない朝が来た。
学校へ行く道を歩けば
ランドセルを背負った小学生
髪を派手に染めた大学生
スーツを着たサラリーマン
色んな人とすれ違う
厄介なものだ
見たくもないものがいつでも 見えてしまう状況なのだから
その もの とは──
心 である。
ガラガラ と扉を開ければ
モブ
そういえばさー!!!
モブ
奢りあざすーww
やかましく喋る声が聞こえてくる
誰の顔も見ないように下を向いて 席に着く
席に着いたら寝るか本を読むか
それか何処かへ逃げるか
今日は時間もないし机に突っ伏していた
先生
席につけー
めんどくさい時間が来た
どうしても顔をあげなければならない
長く伸ばした前髪の奥で目を閉じる
相手の目を見なければ
いらない能力も使い物にならないから。