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コメント
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ご本人様とは関係ありません 天使・インキュバスパロ 水赤 BL要素有 ディープキスくらいの要素有 nmmn
眩かしいネオンに照らされ1人、当たりを何度も何度も彷徨いては苦悩に落ちる。
単刀直入に言うと。
稲荷ほとけ。 堕落しました
⚁♢
そう。天使なのだ。堕落したと言っても、翼や輪は元のまま。黒く染ってなんかないし、なんなら今ヒトに見えないようにされてる。仕舞われてる..？のかな。 堕天使のような姿ではない。
悪いことをして堕落したんじゃなくて、仕事から逃げ出して普段とは知らない場所に行ったら堕ちたよね。
僕が堕落したなんてことは...多分。誰も知らない
⚁♢
この世界ではヒトが基準に何もかも定められているようで、天界では感じなかった"空腹" "眠気"が僕を襲いかかってきていた
⚁♢
ある程度の知識はなんとなく頭の中に入っている。簡単なほーりつとか。けんぽーも 天界の方が定め事は厳しかったし簡単簡単
盗み食いとかだめ。だけどお金が無い
⚁♢
むむむ〜。と顰めっ面で悩んでいると誰かから声をかけられる。
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僕と背たけはあまり変わらないけれど、一回り小さいかな。って位の男の人
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子供らしさも垣間見える彼の声。 慣れた様子で此方に話しかける様はこの街にあっている
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やっぱりな。へらりと笑うと彼は手招きをした
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成程。"夜の街" か。 特にピンと来ないが、今のところは何かに巻き込まれるとかもなく過ごせた為大丈夫だろう。だけれど一人は心許無い
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この世にまさかこんな優しいヒトが居るなんて。ニンゲンも捨てたものではないなぁ〜〜〜。と内心ニヤニヤしながら感心する
目の前の彼は妖艶に微笑んで僕の手を引いた
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手を引かれるがままに、僕は颯爽とネオンに輝くこの街から暗闇へと立ち去る。彼と共に
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彼と談笑しながら行く夜道。 ふと我に返って本当にこのまま行ってしまって良いのかと不安に思った。
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今迄"俺"で隠されてきた名前をさらっと聞けて新鮮な気持ちになった。 一人称が名前なのを気にしているのだろうか、手を口に当てて照れ臭そうに彼は微笑む
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天使なんだから良い子に決まってるんだよねー。 心の中でそう呟いて、僕は え〜？ なんて言って白を切る
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天使だから願ってくれれば大体の事は叶えて上げれる。優しくされたのなら善で返す。これが習いなのだ。堕天した今、それが必要な事かは分からない
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⚁♢
えへへーとはにかむと、隣にいた彼は再びネオン街にいた時と同じような表情を見せた。
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また僕らは歩き出した。 まるで月あかりが僕らを照らしているような。そんな場所で
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全体的に表すとオシャレ。そんな風に纏められたこの部屋は何故だか整頓がきちんとされていて、生活感が無い。いい意味で
それに、微かに香る甘い匂い。 何の匂いかは分からないけれど、何かしらの香水かなーと気にとめずに居た。
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突然言われて驚いたが、此方も良い環境を提供してくれているため全然いい。ウェルカム 寧ろ天使としての役割はやっておきたいから苦でもない
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にこりと微笑む表情を作っている途中で僕はソファに座らされた。視界には彼が一面に浮ぶ
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耳元でコソッと告げられる言葉。 理解するのに時間はかかったが、何となく。わかった
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体を支えるために着いていた腕はいつの間にか彼の尻尾のようなものでぐるぐると絡みついてきた。先端はハートを逆さにしたような形。 頭の上には立派な角が2本生えていた。黒色と赤色のグラデーションになっていて、見る人によれば禍々しいと感じるだろう。
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彼が口を少し開けて笑うと、人ならざる尖った犬歯がチラつかせる。
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インキュバス...確か、人の精気を糧に生活している者...だった気がする。悪魔が生気。
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気分の高揚からか。彼は段々と吐息を漏らしながら僕の首筋を指で伝い、身体中から僕を欲しがっていたことがわかった。
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必死に、しがみつく様にオネダリする様は僕から見ても気分が良かった。 次第に、彼の手は僕の腕をぎゅっと握り始める
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若干緩みがかった彼の腕を、逆に僕が掴み直して、勢いよく彼を押し倒した。
ソファがぼふっ。と音を立てると、彼は目をぱちぱちと瞬きさせて、状況の理解が追いついていないようだった。
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純白の羽が幾つも織り込まれた翼がふわりと腰から現れて、彼と僕をまるで2人きりの空間にでもしているかのように包み込んだ。
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必死に彼はもがいて、なんとか束縛から逃れようとするが無意味だ。 伊達に長年生きてるだけじゃない。ニンゲン相手じゃないなら力加減する必要も無いだろう
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段々と瞳に涙が溜まっていく様子を観るとほんとに限界なんだなーと思う。 幾ら天使と悪魔が敵対してたとしても、家に入れてもらったということをしてもらったために罪悪感が勝つ。
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此方としても色々耐えきれない為、彼と接吻を交わす。
天使と悪魔。許されるはずは無いけれどどうせ堕天した時点で相当やらかしてるし。マイナスにマイナス重なったところでかすり傷のようにしか思わなくなった
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次第に舌が絡み合って、静かなこの空間に淫らな声色と体液の音で溢れる
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唇同士が離れると、先程までの余韻が後に残る。そして銀色の色はまだ繋がっていて、インキュバスとして発するフェロモンが纏わりつく。
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たった1回の口付けで体調が元に戻る彼。 天使は万能なのだ。ヒトにとっても、悪魔にとっても。
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そう言って僕は手で掴んでいた彼の腕を解放する。
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急な栄養から、体が対応していないのか若干しんどそうにする彼
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軽く背中を撫でると、彼は此方を向き、若干ジト目で此方を見つめてくる
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ちょっと怖がらせるようなことをしたからか、警戒されている模様
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天使とインキュバス。 中々巡り会うことのない組み合わせ
堕落して思った。 案外悪魔のほうが優しいのかな。なんて
END 天使とインキュバスってなんか良い 続き書きたいけど書けないと思います....
