あの後、すぐに 救急隊員が駆けつけてきて
俺と父さんは救急車で病院にきた
病院につくと父さんは どこかの部屋へ運ばれていった
俺も一応怪我がないか 見てもらったけど怪我はなかった
強いていうなら 手を擦りむいた程度の怪我
楓
父さんが入っていった扉を 見つめながら呟く
父さんのことを考えて また涙が出そうになる
紫苑
見ると紫苑が 息を切らして立っていた
楓
紫苑
紫苑
楓
楓
楓
楓
そう思い、心の中で自嘲する
紫苑
紫苑が 少しだけ気まずそうに聞いてくる
楓
紫苑
その問いかけに 答えることはできなかった
[きっと助かる] そんな無責任なこと言えなかった
楓
小さく謝った
紫苑
紫苑は何も言わなかった
楓
紫苑
気まずい沈黙が流れる
どれくらいたっただろうか
数分のようにも、 数時間のようにも感じた
楓
目の前の扉か開き、 医者が出てくる
楓
恐る恐る尋ねる
医者は静かに首を横に振った
紫苑
俺は呆然と立ち尽くした
言葉が出てこなかった
いろいろな手続きを済ませ 家に帰るころには辺りが 暗くなりかけていた
楓
何かをしようとする気力もなく、 ソファに座り込む
紫苑
紫苑も何も言わずに ソファに座った
紫苑
楓
今まで、当たり前のように 側に居てくれた人がいない
すぐに 受け入れられるはずがなかった
俺と紫苑の間に また、沈黙が流れる
楓
口にするつもりはなかったが 無意識に呟いていたらしい
紫苑
紫苑がいきなり立ち上がって 怒り出したので
俺は呆気にとられて 何も言えなかった
紫苑
確かに、紫苑のいうことは 正しいのかもしれない
でも、
楓
楓
紫苑
紫苑は怒りながら泣いてた
紫苑
紫苑
楓
紫苑
紫苑
楓
楓
紫苑
そのあと、何も言わずに 2人で泣いた
しばらく泣いてたら
一気に疲れがきて、 そのまま眠ってしまった
楓
眩しさを感じて目を覚ます
楓
体を起こして大きく伸びをする
紫苑
キッチンから 料理を持った紫苑が出てくる
楓
紫苑
紫苑
楓
楓
紫苑
紫苑
紫苑はそう言って料理を テーブルの上に置く
白いご飯に味噌汁 目玉焼き、ウインナー
ぐう、とお腹が音をたてる
楓
そんなことを思いつつ、 椅子に座る
紫苑
楓
あいさつをしてから ひとくち食べる
楓
紫苑
楓
紫苑
紫苑
紫苑
そう言って紫苑はにこにこと笑う
話していても 自然と父さんの話題は出なかった
2人で笑い合いながら ご飯を食べた
本当は辛かった
話しているときも 紫苑を心配させないように
明るく振る舞った
楓
数日後に父さんの葬式があった
たくさんの人たちがきた 泣いている人もいた
父さんはお人好しだったから
たくさんの人に 好かれていたんだな
改めてそう思った
でも
親戚
親戚
親戚
親戚
親戚
親戚
誰も俺たちを 引き取ろうとしなかった
当たり前か
子供が増えればお金がかかる
積極的に引き取る人は 居ないだろう
葬式が終わると俺は 紫苑を連れて早めに家に帰った
俺たちのことを 腫れ物扱いしてくる 親戚たちと居たくなかった
楓
返事はない
楓
紫苑
楓
紫苑
紫苑
楓
紫苑
紫苑
楓
楓
紫苑
楓
紫苑
紫苑
紫苑
紫苑
紫苑
楓
楓
楓
楓
楓
楓
楓
楓
楓
楓
楓
楓
楓
楓
楓
トントントントン ジュージュージュー
楓
楓
楓
楓
紫苑
紫苑
紫苑
楓
紫苑
楓
紫苑
いただきまーす!
紫苑
紫苑
楓
紫苑
楓
紫苑
楓
楓
ごちそーさまでした!
紫苑
楓
バタンッ
楓
楓
楓
楓
大きくため息をつく
楓
響
楓
響
楓
こいつは響っていって
同じ高校に通う 俺の友達、、、みたいなもの
楓
響
そう言いつつ歩き始めたため、 俺もついて行く
響
楓
楓
響
楓
楓
響
楓
響
響
楓
響
楓
響
楓
響
楓
響
楓
響
楓
響
楓
響
響
楓
響
楓
響
楓
響
響
響
楓
楓
響
楓
響
楓
楓
響
響
響
楓
楓
楓
響
楓
響
響
響
楓
響
楓
楓
ちなみに舞は 同じ高校に通ってる まあ、友達だ
響
響
楓
楓
響
響
楓
響
楓
響
楓
タッタッタッ!
楓
舞
響
楓
響
楓
響
タッ!!
舞
舞
数分後
舞
楓
響
舞
響
舞
楓
楓
舞
響
響
舞
響
楓
響
舞
楓
響
舞
楓
響
舞
響
楓
響
舞
楓
舞
響
楓
舞
楓
楓
響
楓
舞
響
タッタッタッタッ
舞
響
舞
響
舞
舞
タッタッタッタッ
楓
楓
楓
楓
郵便受けには 真っ黒な封筒が入っていた
白い字で俺と紫苑の名前が 書いてある
楓
楓
ガチャ
楓
紫苑
楓
紫苑
紫苑
紫苑が黒い封筒を指さす
楓
紫苑
楓
楓
楓
紫苑
封筒を開けて中を見ると 1枚の紙が入っていた
楓
楓
楓
楓
楓
紫苑
楓
その後に電話番号が 書かれている
楓
紫苑
それは俺も思ってた 何となく、確信はないが、 本当の事のような気がする
楓
スマホを手に取って 番号を入力していく
紫苑
楓
紫苑
楓
紫苑にそう言いつつ 電話をかけた
プルルルルルル、 プルルルルルル
楓
紫苑
楓
ただのイタズラと思い 電話を切ろうとする
キィィィィィィィィン
楓
突然スマホから耳障りな音が 聞こえてきた
紫苑
紫苑
ドサッ
楓
楓
ドサッ
楓
楓
???
???
コメント
7件
続きが気になります!
初見です!はじめまして! この物語を最初から見させていただきました! 物語作るの上手ですね!良いところで、切りましたね!
めっちゃ長くなってすいません あと、更新も早めにできるように頑張ります