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曲パロォォ

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3

わたしのアール

♥

38

2020年06月23日

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俺、屋上で靴を

脱ぎかけた時に

金髪の先客に

声をかけてしまった。

 

なぁ、やめろよ

口をついて出ただけ。

ホンマはどうでもよかった。

先を越されるのが

なんとなく、癪やった。

金髪の子は語る、

どっかで聞いたような事

 

運命の人やった………

 

どうしても愛されたかったんや………!

 

っ、

 

ふざけんな!

 

んな事くらいで!

 

俺の先を越そうやなんて!

 

欲しいものが手に入らんなんて

 

奪われた事すら

 

無い癖に!!!

 

……話したら楽になったわ

って

金髪の子は消えてった。

 

さぁ、今日こそは。

と靴を

脱ぎかけたらそこに

小柄な男の子

また声をかけてしまった。

小柄な子は語る、

部屋での孤独を。

 

無視されて、奪われて。

 

居場所が無いんや

って。

 

っ、

 

ふざけんな!

 

んな事くらいで

 

俺の先を越そうやなんて!

 

それでも、

 

「グループ」では愛されて!

 

あったかい飯も

 

あるんやろ!?

 

…お腹、空いたな…っ!

と泣いて

小柄な子は消えてった。

そうやって何人かに

 

なぁ、やめろよ

声をかけて

 

っ、ふざけんな!

追い返して。

俺自身の

痛みは誰にも

言えないまま…。

初めて見つけた。

似たような悩みの奴。

何人目かに会ったんや、

黒い軍服の奴。

 

うちに帰る度に

 

増え続ける痣を

 

消し去ってしまうために

 

ここに来たんや。

と言った。

口をついて出ただけ。

ホンマはどうでも良かった。

思ってもいない事。

でも、声をかけてしまった。

 

なぁ、やめてや…

あぁ、どうしよう?

此奴は止めれない

俺には止める資格が無い

それでも、ここからは消えてや

「お前」を見てると

 

苦しいんや…っ!

 

…じゃあ今日はやめとくわ

って

目を伏せた消えてった。

今日こそは誰もおらん。

俺一人だけ。

誰にも邪魔されへん、

邪魔してはくれん。

「黒い軍服」は脱いで、

「金髪」は遊ばせて。

「小柄」な俺は、

グルッペン

………今から、

飛びます。

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